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ニューズ・ライン(4月12日~30日)
2011年5月1日

■ 最低賃金制の施行

 労働9団体と最低賃金等について交渉を行ってきた経営者側のFNCCI(Federation of Nepalese Cahmber of Commarce and Industty 経済団体連合会)は3月24日主要3労働団体と合意にいたったが、これに反発する南部テライ地区の労働者組合はこの合意を無視するとともに、現在進行しているFNCCIの執行部の選挙結果を待つ方向で依然としてストライキなどの強行手段に訴えている。

 主要3労働団体 NTUC(Nepal Trade Union Congress),GEFONT( General Federation of Nepalese Trade Union),ANTUF ( All Nepal Trade Union Federatio )とFNCCIの合意事項は
  最低賃金を 正規労働者は 4600ルピー/月から 6100ルピー
        その他労働者  190ルピー/日から 225ルピー
  及び年金など社会保障制度拡充の為給与の20%を積み立て。
であるが、一方これに反対するたの団体は最低賃金を10000ルピー/月を要求してFNCCIの新執行部と交渉に入るかまえである。

■ 新会長にスラジ・バイデイア氏

 FNCCIは4月14日新しい会長にスラジ・バイデイア氏を選出した。バイデイア氏(48歳)はトヨタ自動車のデーラーなど8社を経営する若手のビジネス・リーダーでアメリカ・ジョージタウン大学出の経済学者でもある。

■ 石油パイプ・ライン

 NOC(Nepal Oil Corporation ネパール石油公社)はデーゼル・ガソリン等石油製品をIOC(IIndo Oil Corporation インド石油公社)から購入して国内に卸しておるが、輸送等に問題が多いことからパイプ・ラインの敷設を計画している。
 従来インド側が国境沿いのラクソールのデポからネパール側のアムレクガンジにタンカー輸送しており、この間の約41kmのパイプ・ラインを予定していた。しかしながら、IOCの精製所がさらに南のバラウニにあることからバラウニ/アムレクガンジ 約200kmのパイプ・ラインに変更したいという新しい計画をネパール側に提案していいる。

■ クリシュナ・インド外務大臣の訪ネ

 クリシュナ外務大臣がこの一年半の間に2回目となるネパール訪問で進まない新憲法の制定やマオイストは武装部隊であるPLAの処遇について、大きな懸念をしめした。訪ネの目的はネパールの平和構築へのサポートであるが、ここ6年懸案になっているExtradition Treaty(犯罪人引き渡し条約)の改定、Mutual Legal Assistance Treatyの策定も視野に入っている。

■ 紛争の絶えない出稼ぎ

 ネパールは中東やマレーシアなどに多くの出稼ぎ労働者をおくっているが労働条件などが守られていない為、各国で問題がおきている。労働省のまとめによれば2010年7月から2011年3月までに正式に報告されている紛争だけでも572件にのぼっているが、実際にはこの10倍以上と言われている。
 アフガニスタンには欧米の警備会社に雇われた多くのネパール人が紛争地域で働いているが、同時に刑務所などの拘置されている者も多い。出稼ぎを経験した人達によれば出稼ぎで幸せになった者は1000人に一人といっている。

■ 国会議員がパスポートを販売

 政権議会の議員2名が外交旅券を民間人に売って逮捕された。この議員は南部テライ地区に基盤のある議員で、現在警察が背景を調査している。



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