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ニューズ・ライン(3月21日~31日)
2011年4月5日

■ 5年ぶりの安値

 ネパールでは72の会社が中央証券取引所に上場しており連日活気ある売り買いが行われているが、3月最終の終値は2006年8月6日以降最大の下げ幅となった。

■ 労働組合の解散

 ANTUF(All Nepal Trade Union Federation 全ネパール商業組合)はマオイスト派の労働団体であるが、党そのものがダハール派、ヴァイデイア派、 バッタライ派の3派にわかれて権力闘争が激しくなった事を受けて組合自体が3つに分裂して活動していることから党中央は組合の解散を決めた。

■ 国内最大の汚職摘発になるか

 国連の平和維持軍に参加していたネパール警察が、その装備等の調達にあたり現職や前職の2名の長官、高級警察職員を含む大がかりな汚職疑惑がCIAA(汚職摘発、防止委員会)により調査が進められている。これまでの調べによれば約4億円の調達費のうち約3億円が使途不明となっている。

■ ゼロ関税は実現するのか?

 3月28日から4日間にわたってカトマンズで開催されたSAFTA(South Asian Free Trade Agreement 南アジア自由貿易協定)は当初予定していた各国のセンシテイブ・リストから均一に20%の品目を削減する案が合意に至らず、あらためて4月に協議することになった。

 南アジアの7各国(インド、パキスタン、ネパール、スリランカ、モルジブ、ブータン、バングラデッシュ)は2004年パキスタンのイスラマバードで開催された 第12回SAARC首脳会議で域内の自由貿易のフレーム・ワークが作られたもので、最終的にはゼロ関税と非関税障壁の取り払いを目指している。ちなみ各国が国の産業等の育成、保護の為に委員会に提出したセンシテイブリスト(保護リスト)は、
ネパール 1295品目
バングラデッシュ 1233品目
パキスタン 1169品目
スリランカ 1042品目
インド 420品目
モルデイブ 681品目
ブータン 150品目

■ 国家計画委員会

 NPC(National Plannning Commission 国家計画委員会)は国の最高の政策立案機関であるため、人事に政党が大きく関与している。この為カナール新首相の就任を受けて副総裁以下6名の委員が辞任した。辞任したのはsadvawana Party の推薦による R.D. Singh 氏とTerai Madhesh loktantril Party karano K.P. Goshwaml 氏の2名。コングレス党推薦によるJ.C.Pokharel 副総裁他3名である。



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