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ニューズ・ライン(8月28日〜9月11日)
2010年9月12日

■ 首相は不要のようだ!

 6月30日にマダブ・クマール・ネパール首相が辞任現在次期首相が決まらない為、ネパール前首相による管理内閣が続いている。以来7回にわたり議会で首相の選挙を行ったが候補者であるコングレス党のパウデル国会議員団長 マオイスト派のダハール議長のいずれも過半数を獲得できず次回の投票は9月26日と決まった。 ちなみに第7回目の結果は

   プスパ・カマル・ダハール  240票
   ラム・チャンドラ・パウデル 122票

 過半数である300票には大きく届いていない。

■ マオイスト派のスキャンダル

 首相選挙が7回の投票を経ても決着がつかず、話し合いも進んでいない状況の中、マオイスト派のマハラ国際局長が中国政府関係者と思われる人物に接触し、他党を買収する為の選挙運動費邦貨約5億円を無心したことが録音されて報道された。誰がどのように録音しものか不明であるが国会ではこれを重く見て大きな論議になっている。

■ 国連総会には首相は出席せず

 9月14日から始まる第65回国連総会に当初ネパール首相が出席する予定であったが、管理内閣の首相ということで権限が不明であるため代理としてラワル内務大臣とギャン・チャンドラ・アチャリア国連大使が出席することになった。

■ 代表団の規模を大幅に縮小

 ネパール首相の国連総会出席は取りやめになったが、当初この代表団は30名以上の大規模のサイズであったが、国費の無駄使いということで各方面から大きな批判があった。同様に10月末ごろヤダブ大統領が上海万国博閉会式出席のスクジュールがあるがこのチームも50名を超える異常な規模であった為批判の的になり最終的に10名程度になる模様である。 ちなみに当時のダハール首相(マオイスト派)が北京オリンピック 閉会式に出席した際は11名であった。

■ 30億円が行方不明!!!!!

 政府で大変な問題が持ちあがっている。 ネパール政府が地方開発省に交付した開発補助金約邦貨30億円が使途不明となっている。政府では首相府、汚職等防止委員会、大蔵省が地方開発省に書類の提出等を求めているが、地方開発省ではそのような金額を交付された記録は無いと回答している。

■ この冬も1日16時間以上の停電が予定されている。



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