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ニューズ・ヘッドライン(12月26日〜1月5日)
2010年1月8日

■ マダブ・クマール・ネパール首相の中国訪問

 温 家宝 首相の招聘により36名の随員を従えて中国を訪問していたネパール首相は31日カトマンズに帰着した。北京では温首相のみならず胡 錦濤 主席との長時間にわたる会談の中で中国からの経済協力が確約された。現在中国政府はネパールの国家再建に向けて電力、道路などのインフラ整備に多大の協力をしているが、さらに空港、農業セクター、青少年の交流等にも力を入れるようである。一方政治的には、チベット、台湾は中国の国内問題であり”一つの中国”を支持した。

■ コイララ元首相にノーベル平和賞?

 ネパール政府とコングレス党はコイララ元首相にノーベル平和賞を授与されるべく外務省内に委員会を設置し、ロビー活動を開始した。

■ 外国銀行にドアー・オープン

 国立中央銀行は外国の銀行がネパール国内での営業を認めることを決定した。発表によれば開店にはUSD30million の資本と支店一か所につきUSD5million が条件となる。また国内での小口預金等の営業は禁止されており、大口のプロジェクト・ファイナンスが主な事業となる。

■ 国民投票を提案

 スジャタ・コイララ副首相兼外務相は非公式ではあるが国体の決定に国民投票を提案した。一方ネパール首相はこの発言の真意について質すもようである。

■ ギャネンドラ前国王のこ公共料金請求

 政府はギャネンドラ前国王に対し未払いになっている電気代、水道代、電話代等約3億円ほどの公共料金の支払いを求めた。王制の時代にはロイヤル・ファミリーは公共料金に支払いは免除されていた。また、政府各省庁の公共料金の滞納も多く、そのため電力庁、KUKL(旧水道公社)などの経営を圧迫していると言われている。


■  "No work, No pay "

 労働組合のストライキが頻発し生産が停滞していることをうけて、経営者団体であるFNCCI(Federation of Nepal
Chamber and Commerce and Industry)は常任理事会で”No work ,No pay"緊急アピールをした。一方マオイスト派はこのアピールが不当であると抗議声明をだした。 

■ 華美な生活にクレーム

 マオイスト内では幹部党員の生活が華美になっていることに下部党員からの抗議が激しくなっている。報道によればかなり多くの幹部党員の子弟が外国に留学したり国内の私立学校で学んでいることや、車や家屋、不動産などの購入をしており党内に委員会を設置して調査にあたっていいる。党の規約によれば子弟の外国留学や党員の私有財産は認めていないが、親類などに資産を分散してのがれているケースが多いということである。



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