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ニューズ・ヘッドライン(11月21日〜11月30日)
2009年12月2日

■ 予算が議会で承認

 マオイスト派などの反対により懸案となっていた2009/2010年度は26日議会で承認された。これにより未払いとなっていた公務員等の給与や公共事業への支出が可能となった。

■ 象徴的な自治州の宣言 !!!

 マオイスト派は暫定憲法に違反したとするヤダブ大統領の前カトワル国軍参謀総長任命に関し、すでに3か月にわたり3つのフェーズに分けて抗議運動を続けている。現在は11月22日からの第2フェーズに入っているがもし、12月10日に始まる第3フェーズまでに要求が通らない場合、東部ネパールの13郡を自治州として宣言すると発表した。

 ただ国際社会では現政府と並ぶ新しい政府かと見る向きもあるが、バッタライ副議長はこれは象徴的のものであり二重権力構造ではないと述べている。

■ マオイスト派の自治州宣言計画に猛反対

 マオイスト派が東部ネパール13郡、地域を自治州とする宣言を発表したが、これに対抗して同地域に居住するリンブー、タマン等で組織するLSC(Limbuwan State Council)はこの考えは地域住民の生活を分断するものであり実力で阻止する声明をだした。

■ マオイスト派全体会議延期

 マオイスト派中央委員会は2010年1月に予定していた第4回全体会議を延期した。理由は明らかにされていないが明年中には開催されるとのことである。

■ UNMINの任期延長か

 UNMIN(United Nation Mission in Nepal (国連によるマオイスト派の武器等監視団)は2009年1月23日でその任期が終了するが、なお、数カ月の延長で政府と国連で合意したようである。

■ 大臣や高級官僚の外国旅行

 日本でも議員や官僚の税金の無駄使いが問題となっているが、ネパールでも大臣や役人の無駄な外国旅行が問題となっている。政府総理府によれば、新任の大臣や役人の最大の関心事は外遊であり国際会議とは名ばかりでほとんどの場合親戚、家族同伴での観光旅行であり、会議の報告は提出されたこはあまりないとのことである。

 そういえば、今の政権ではないが外務大臣が国連総会に一族郎党60数名を引き連れてニューヨークの乗り込み諸外国の外交団からヒンシュクをかったことがある。

■ エベレスト最高齢登頂者

 ギネスはエベレストの最高齢登頂者にネパール人のミン・バハドール・セルチャン氏を認定した。先にギネスは三浦雄一郎さんを認定したばかりであるが何故今頃別人を認定したのか、同時期セルチャン氏の周辺にいた諸外国の登山家からも別の意味でクレームは多い。

■ 閣議がエベレスト・BCで開催

 地球温暖化防止に関する国際会議が12月7日から18日の間コペンハーゲンで開催されるが、ネパール政府はヒマラヤ地域への温暖化の影響がとりわけ顕著で有ることを受けて12月4日エベレスト・ベース・キャンプの近くゴラクシェップ(5160m)で閣議を行いコペンハーゲン会議にアピールすることになった。首相以下全閣僚24名とスタッフ等100名以上が現地に集まり温暖化防止に関するネパール政府のアピールを宣言することになる。



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