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ニューズ・ヘッドライン (10月7日〜10月15日)
2009年10月15日

■ プラチャンダ前首相中国訪問

 ダハール(プラチャンダ)前首相は中国共産党の招きで北京に一週間の日程で10日飛び立った。一行はクリシュナ・マハラ前情報大臣(党国際局長)キラン・バイデイア副議長などが同行している。

■ 運転免許証の確認

 ネパールはニセモノの運転免許証が横行しておりカトマンズ警察本部はこの二ヶ月半で1246人の免許証を押収した。一方免許証の発行先であるDOTM(Department of Transport Management 運輸局)では偽免許証に対抗するためデジタル化することになった。国内には約120万人の運転免許証保持者がいる。

■ 三輪車(テンポー)は廃棄か

 政府はLPGを燃料とする三輪車を廃棄しミニ・バスなどの四輪車による輸送を計画している。まずは、旧くなった三輪車を新車に切り替えるように指導しているが、テンポー・オーナーは零細企業であり資金面から難しいようであり、政府からの購入資金の援助、免税措置を求めている。テンポー組合では連日市内でデモを行っており決着には時間がかかりそうである。国内には約850台のテンポーが有り、そのうち400台がカトマンズ市内で市民の足となっている。

■ 進まない憲法の制定

 新憲法制定に関する委員会はドラフト作り委員会発足以後6ヶ月を迎えようとしているが全く進展はみられない。期限は2010年5月28日であるが、委員は誰も真剣に考えていないと白状している。

■ Sujata Koirala 外務大臣が副総理を兼務

 スジャタ・コイララ外務大臣はギリジャ・コイララ元首相の娘であるが、実質コイララ一家のリーダーでもある。スジャタ外相の副総理兼務は所属するコングレス党の意向ではなく、コイララ元首相の”ごり押し”と言われており党内からは猛反発を受けている。

■ 幼年マオイスト兵士達の解放始まる

 政府の平和と復興省は10日UN MIN(国連)の管理下で国内の各地で保護、拘束されているマオイスト兵士のうち兵士として認定されなかった者、成人に達しない少年兵の解放を始めた。政府は解放された子供達は学校へ、大人たちには職業訓練を計画している。日本等先進国では通常長時間の停電もよほど不測の事態がないかぎり起こりえないし、電力の普及率などは話題にもならないが、開発途上国ではインフラ整備のなかでも最も資金を必要とする電源開発は難しい課題である。

 政府の Living Standard Survey 2008年によれば、ここ5年間で電気の恩恵に浴する家庭が大幅に増え5年前の2003年には37.2%であったが2008年には56%になった。しかしながら、電力を管理するNEA(Nepal Electricity Authority 電力庁)によれば、依然として盗電、メーター改ざん、電気代の不払いが多く運営は困難をきわめているようである。



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