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”バンダ” だらけのネパール
2009年7月7日

 ”バンダ”には”バンダ”で対抗だ!

 ネパールではこの10年ほど”バンダ”が流行っている。”バンダ”とは簡単に言えば”ストライキ”のことであるが、マオイスト派の政府への抵抗ツールとして始まったものであるが現在では同派の専売特許ではなく、国内あらゆる階層、グループで行われている。

 ”バンダ”は任意の団体によるストライキ宣言であるから平和的な行動であり従う必要はないが、これに乗じて投石 、道路封鎖、火付けなどを行う者が増えてきた為、今ではモッブ化してきている。”バンダ”の中には”バンダに反対するバンダ”もありバラエテイに富んでいる。

 2008年度は全国で254日のバンダが行われたが2009年の1月から6月までの当局の確認によれば既に166日(523件)にバンダが行われている。6ヶ月間は約180日であるからバンダの無かった日はこの6ヶ月で14日だけとなる。

 バンダによる経済への影響は大きく閉鎖に追い込まれる工場などもあるようだ。

バンダ統計(2009年1月〜6月)
団体 バンダ件数
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 合計
マオイスト 10 5 7 8 17 22 69
コングレス 2 0 5 3 3 2 15
共産党 4 1 8 4 0 0 17
MJF/TMDP/NSP 1 7 0 0 0 2 10
輸送業者 35 33 7 7 5 5 92
地方 32 40 33 45 9 16 175
タライグループ 38 17 33 35 12 10 145
合計 122 103 93 102 46 57 523



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