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党内議論が喧しいマオイスト派
2008年10月22日

 共産党マオイスト派内は大きく分けて2つの派閥により構成されている。新政権を担って動き出した同派主導の政府は新しい政策作りや過去の清算に忙しいが、ここに来てマオイスト派内での懸案事項が表面化し大揺れに揺れている。

 党の組織局長であり最高幹部の一人であるモハン・バイデイアは市内リポーターズ・クラブで演説したが、これが党内でおおきな反響を呼び党執行部との溝を作る結果となった。

 モハン・バイデイアの要旨は

1. PLA(マオイストは武装組織)とNA(ネパール国軍)の統合については全面的にPLAを国軍に統合する。
2. 国体については ”Democratic Republic"では無く”Peoples Republic"つまり民主共和国ではなく、人民共和国にすべきである。
3. 現執行部が提案している”マオイスト”の名称を外すことには全く賛成できない。
4. 経済システムは国家が管理すべきである。
5. 複数政党は認めるが全て国家の管理のもとに活動ができる。つまり多数を占める単独政党(この場合マオイストをさす)によって作られた規範内で活動できる。

 などとなっているがこの主張は党内強硬派と呼ばれるモハン・バイデイアが提案し、国防大臣のラム・バハドール・タパ等により支持されているが提案が認められない場合には組織の全面的改革をも主張している。一方穏健派と呼ばれるプラチャンダ議長、 バッタライ副議長等は強硬派の意見に真っ向から反対しており予断は許されない。11月初旬の幹部会で何らかの結論がでると思われる。



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