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エベレスト方面の登山規制−2
2008年4月29日

 エベレスト方面への登山規制をうけてネパール政府観光省はエベレスト、ローチェ、ヌプチェに向かう登山隊への各種規制の為登山隊と14項目の合意文章を作成した。

 以下の合意文のオリジナルは英文である。

1. 登山隊は旗、バーナー、ステッカー、パンフレット、オーデイオ機器などでネパールと中国の関係を損なう物を持ち込まない。不都合なものが発見された場合、そのチームもしくは個人をカトマンズなどに送り返すことが出来る。ネパール政府はこれらに反した場合規則によりペナルテイーを課す。

2. 登山隊は隊員の日常の行動についてリエゾン・オフィサーに報告する。

3. 登山隊は通信機器を5月10日までBCのチェック・ポストに保管し、必要な場合政府所有のものを利用する。

4. いかなるメンバーも5月10日以前にキャンプUより上部への行動をしない。.

5. 登山隊はBCに向かう前に必ずSPCC(Sagarmatha Pollution Committee Center)に出向き、廃棄物とそうでない物のリストを提出すること。また、SPCCは登山隊にゴミ処理に関する必要な情報を与える。

6. 登山隊で使用されるも用品は次の三つのカテゴリーに分けてSPCCに記録される。
1) クンブ地域において焼却,埋め込む物
トイレット・ペーパー、カートンボックス、竹篭、布製バッグ 遺体等
2) 再生利用出来る物
缶、プラステック製品、金属布、ガス・シリンダー等
3) 持ち帰る物
酸素ボンベ、バッテリー、テント、寝袋などの登山用品等

焼却する物はナムチェバザールのSPCCに持ち込み,再生品はSPCCに記録した後カトマンズに持ち帰り、SWMC(Slid Waste Management Center)に引き渡す。

本国への持ち帰り品は税関手続を要する。なお、ゴミ処理に関するデポジット金はSPCCにて必要な手続の後返還される。

上記に違反した場合登山隊にはペナルテイーが課せられる。

7. BCでの焼却等は禁止される。

8. 岩などへのペインテイングは禁止される。.

9. 登山に関するすべての情報はまず最初に観光省におくられなければならない。他の機関により承認された衛星電話、VHG,UGVなどの通信機器は目的外での使用を禁止する。

10. SPCCはいつでもBCにおける衛生管理を行う事が出来る。

11. リエゾン・オフィサーは登山隊の便宜の為政府より任命されたものであり、同時に登山隊の行動についてモニターできる。

12. 氷河上の排泄物はプラステック・バッグなどに集められBCより下方にて的確に処理される。また、BCにはトイレットを作らなければならない。

13. 登山隊は本登山条件に合意する。.

14. 登山隊は5月10日までどんな形であれ報道関係などとの会見は行わない。




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