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チベット人の逮捕、拘束続く
2008年4月2日

 1953年初頭のチベット動乱で法主ダライラマがインドに亡命して以来ネパールには推定でも5万人以上のチベット人が亡命してきているといわれている。実際カトマンズ盆地南部パタン市にはチベット人のキャンプがありカーペット織り等を含めた作業で生計を維持しておりネパール政府も手厚く保護している。

 今回中国チベット自治区ラサで起こった騒乱による当局の弾圧に対して世界各地で抗議行動が起こっているが、カトマンズでも中国大使館に対し連日チベット人による抗議行動が行われている。ネパール政府はチベット人若しくはそれに同調する個人、団体のこの種の活動を厳重に規制しており連日100名を越す逮捕者、拘束が続いている。

 ネパール政府の強行姿勢の理由は中国政府との有効関係を維持する為であるが、今年はとくにオリンピックを控え聖火がチベットを経由すること、5月1日から10日の間に聖火をネパールとの国境上にあるエベレスト(中国名 チョモランマ)の持ち上げる計画があることからネパール側からの妨害を恐れての措置である。

 現在この春のエベレスト登山隊は中国側からの許可はビザの発給が停止されていることから事実上、キャンセルの状態であり、そのためネパール側からの登山に変更するチームもでてきているが、これも日程上かなり制約が加わると思われる。



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