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投資目的の土地、建築ブーム
2008年1月28日

 カトマンズ盆地での不動産投資がブームになっている。

 カトマンズ市内に事務所を構える不動産会社や建築会社によれば土地の価格はここ3年で200%から一等地では300%以上の値上がりが見られているが、これはほとんど機関投資家のビジネスである。一方家屋は中流階級を先頭に個人消費者の需要であるが、これは銀行の融資緩和が後押ししているケースと海外に住みビジネスに成功したネパール人からの投資目的での需要が増えてきたためである。

 本年初頭カトマンズ市内で売り出されたマンションは総戸数55に対し500人以上が予約に殺到し、警察の出動となる騒ぎとなった。結局一時間以内に完全に売り切れたということである。マンションの場合価格帯は邦貨にして1200万円−3000万円が主流であるが、海外で生活し活躍するネパール人からの要望はさらに高級志向であり、所謂億ションが現れるのも時間の問題であろう。

 建築資材であるセメント、鋼材、レンガ、大理石は年間約35%以上上昇し、合わせて人件費が約25%高くなっている。銀行からのハウジング・ローンは銀行によって条件が異なる為若干利子にばらつきがあるが概ね7.5%前後を上下している。

 アメリカの例をとるわけではないが、ネパールは債権回収システムや不良債権処理に関する法が整備されていない為、将来にむけて何らかの規制が必要のようである。



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