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米政府はマオイストのお友達では無いようである!
2007年12月12日

 2週間の休暇からカトマンズに帰着したナンシー・パウエル米大使は新聞社のインタヴューに応じ、米政府のネパール政府、マオイストに対するスタンスを披露した。

Q: アメリカ政府とマオイストの関係は改善されておりますか?
A: まず、私の留守中ですがマオイストがアメリカとの関係について、いろいろ述べているようですが、これは私とアメリカ政府の感知する事ではありません。
つまり。私がこの国に赴任して以来といっても、約4ヶ月ですが、マオイストは、多くの不祥事にかかわっており、また数々の要求を突きつけて選挙を延期したり政治的改善の要素は全くありません。彼等の言う事は全く根拠ないと思います。

Q: あなたは着任以来非常にソフトで物静かに国王やマオイストに対応しており、これは前任のモリアリテイ大使とはだいぶ違うようですが?
A: 彼が思い切って発言したことは重要だと思います。なぜなら、当時は誰でも、特にネパール人は物を言う状況になかったからです。

Q: ネパールを訪問したカーター前大統領がマオイストをテロリストのリストからはずす事を含めて関係を見直すよう米政府に進言するといっておりますが。
A: カーター前大統領はこの件に関して何の言及もしておりません。彼が言っているのはマオイストに会う必要があるかどうか考えても良いだろうということである。
カーター氏がテロリスト・リストについて政策的に云々する立場には無いということです。

Q: モリアリテイ前大使はもはや国王の居場所は無いと言っておりましたが、あなたはいかがですか?
A: それはかれの個人的見解でしょう。
米政府は一貫してネパールの国体を決めるのはネパール人だと言っておりますが。

Q: 平和へのプロセスについてなにが重要と考えますか?
A: 選挙でしょう。

Q: ネパール国軍とマオイストの武装組織との統合についてお伺いします。
A: これは平和へのプロセスでは選挙と同様に最も重要な問題でしょう。
         (注 : これに対する答えは不明瞭であった)

Q: 選挙と共和制の宣言についてアメリカ政府の考えは如何ですか?
A: 選挙ですが時期、方法、などを見ながら実施されることになるだろうし、共和制のような国体についてはネパール人が決めることであり我が国は感知しません。

Q: 国連による監視団(UNMIN)については?
A: 選挙や武器管理の問題など国連監視団に役割は大きく歓迎し、米政府も応援します。
ネパール政府は監視団の増強について国連にさらに要請すべきでしょう。

Q: 最後になりますが、マオイスト派のプラチャンドラ議長のアメリカ訪問について?
A: それは無いでしょう、彼がテロリスト集団の一員である限り。
そんな時期はすぐには来ないでしょう。



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