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特別国会閉幕!結論は如何に!
2007年11月11日

 特別国会は25日間の日程を終え11月4日閉幕した。この国会は政府側ではなく左翼連合の強い要請によって開催されたものであり、懸案であった2つの動議(決議)は型はどうであれ民主的な方法で議論され決着したことは一定の前進であったと受け止められている。

 第一の動議である暫定議会がこの国会で共和制を宣言するというマオイスト派の従来からの主張は必要な三分の二の賛成を得られなかったが、これを修正した統一共産党の提案した来るべき(未定であるが)選挙の最初の議会で各党派の同意の下に宣言するということで可決した。

 この決議の有効性、拘束力については学者間では疑問視する者も多いが、今後の政局に大いに影響をもたらすと見られている。

 二番目の動議は従来の小選挙区比例代表性を完全比例代表制に修正した、これも共産党の提案は可決した。共和制についてはマオイスト派が統一共産党等左翼連合に譲歩したものであり、選挙システムについては統一共産党等がマオイスト派に譲歩した結果である。

 次に各党派の賛否の状況を見てみたい。

 A.共和制の宣言(修正案) 統一共産党提案
 B.完全比例代表制選挙   統一共産党提案

 〇 は賛成    ×は反対

各党派の賛否の状況
     
1. NC (国民会議派) × ×
2. CPN-UML (統一共産党)
3. Maoist (共産党毛派)
4. CPN-U (共産党連合)
5. PFN (人民戦線ネパール)
6. NWPP (労農党)
7. ULF (連合左翼戦線)
8. RPP (旧王制派) ×
9. RJP (旧王制派) × ×
10. NPF (ネパール人民戦線) × ×
11. CPN-ML (共産党マルクス・レーニン派) 無投票 無投票

NC Nepal Congress
PFN People's Front Nepal
NWPP Nepal Workers and Peasant Party
ULF United Left Front
RPP Rastriya Prajatantra Party (旧パンチャーヤット党 )
RJP Rastriya Janashakti Party(旧パンチャーヤット党)

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