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膠着状態の政局
2007年10月14日

 11月国政選挙の無期延期決定以来ネパールの政局は膠着状態にあるようだ。

 各政党とも自らを棚にあげて、選挙延期の犯人捜しやら、言い訳やらに忙しそうであるが、結局はほとんどの政党が権力の本流に少しでも絡むために出来た一夜漬けの団体であれば、確かな国家建設の方針を国民に提示できないのもやむを得ないところであろう。

 13日に首相官邸で行われた、コイララ首相とマオイストの会談は最終的に物別れになった。
マオイスト派の主張する、
 1.現暫定国会内での共和制の宣言
 2.選挙制度の変更
は全く受け入れられなかったが、これはマオイストにとって想定内のことである。これが11月選挙を施行できなかった事への攻撃材料やら言い訳の武器として正式に確保できたからである。

 各政党はそれぞれが連日政局を主導すべく声高々に花火を打ち上げているが、一貫性のない空しい絵空事であるかぎり国民の信頼を得るには程遠い気がする。

 今週からネパール最大のダサイン大祭が始まる。しばし、休戦は神の与えたスケジュールかもしれない。


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