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ペトロールの供給不足
2007年9月20日

 NOC(Nepal Oil Corporation) は政府に対しガソリン代の値上げを認めるか10億ルピーの補助をするか緊急の要請をした。担当の通産大臣Rajendra Mahatoによればこの10億ルピーは支払い期限が過ぎている供給先のIOC(Indian Oil Corporation)の支払いに充てるものであり急がれている。NOCによればNOCは毎月約310Million Rupeeの損失を出しておりIOCへの支払い能力は無いため従来毎日2200キロリッターの供給をIOCから受けていたが現在では1200キロリッターに減っておりとても需要を賄えるものではない。

 一方、石油等を運んでいるNepal Tanker Driver Associationは運転手6名が解雇されたことを理由に無期限のストライキに入った為全く無力になりNOCは二重苦に陥っている。現在 ペトロールは67.50ルピー/litter, デイーゼル56ルピー/litter, 灯油48ルピー/litterであるが、インド政府との協定によりサウデイアラビア等から輸入された原油はインドの精製所にてペトロール等に精製され、ネパール側のBhairawa,Jogbani,Amlekhganji, Mahendranagar, Thankot, Pokhara ,カトマンズ空港の7箇所のデポに送られる。

 一方、中国政府は今月初旬ネパールに経済使節団を送ったがこの中で、中国政府が石油および関連製品をネパールに供給することに同意した。従来、石油製品(ガソリン、航空燃料等)の供給先がインド以下一カ国である為、ネパール側の不利が免れなかったが、供給先が2カ国になることにより安定供給が期待できる。


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