シャクナゲ咲く

奥秩父  天狗山  1882m
てんぐやま




  • 日時


2007年6月3日

  • コース概要


6月3日 原村=美し森=馬越峠〜天狗山〜馬越峠=多摩

  • 行動記録


 天狗山はシャクナゲの素晴らしい山です。馬越峠まで車で上がれば短時間で頂上に立つことができ、少しスリルのある山登りが楽しめます。



6月3日

6時に起床し、7時半に原村を出発する。信濃川上へ行く途中で清里の美し森へ寄り、美し森のツツジを眺めてゆく事にする。まだ時期的に少し早いようだが木の階段を美し森山まで登ってみる。あいにく権現岳から赤岳への稜線は雲で隠れてしまっているが、広々としたツツジの高原は気持ちが良い。



八ヶ岳は雲の中だ




美し森山に到着




ミツバツツジは見ごろ




レンゲツツジはこれから


美し森を後に信濃川上へ向かう。野辺山で小海線の踏切を渡り、しばらく走ると目の前に男山と天狗山が聳える。信濃川上の手前で右に曲がり、千曲川を少し上って行き、大深山でゴルフ場方面へ左折する。舗装された道はゴルフ場への道を左に分け、畑の中をどんどん上って行く。樹林の中を走るようになるとやがて馬越(まごい)峠に到着する。ここには二箇所小さな駐車場があり、何とか車を止めることができた。

馬越峠からはすぐに急登になる。足元のマイヅルソウなどの草花を眺めながら行くと20分程で急登から開放され緩やかな尾根歩きになる。



馬越峠に車を止めて出発




まず20分の急登


急登が終わるとツツジの稜線が始まり心が和む。狭い稜線だが危険な所は無く、新緑とツツジの木々に包まれて気持ち良く歩く。



急登が終わるとツツジの稜線




ツツジを眺めながら気持ち良く登る


登山道が稜線の右を巻くようになると、いよいよアズマシャクナゲの樹林帯に入る。心をワクワクさせていると、有ったシャクナゲの花だ。登山道の脇には立派なアズマシャクナゲの花が咲き、元気が出てきた。



シャクナゲの花が出てきた




立派なアズマシャクナゲの花


稜線の右側は素晴らしいシャクナゲ林だが、巻き道から岩峰を登ると、稜線の左側はスッパリと切れ落ちている。正面には天狗山の山頂も見えてきた。ここから見上げる天狗山は急峻で登行意欲がわいてくる。岩峰を少し下ったところで一休みする。



天狗山とミツバツツジ


ここからはストックをしまって、両手両足で登ることにする。まず、岩峰の下りで簡単な岩場があり、体を岩に慣らす。ここからは急登が続き、4箇所ほど木の根につかまったり、三点確保で登る所がある。あまり危険の無い登りだが、慎重に登ってゆく。振り返ると先ほどの岩峰が素晴らしく聳えている。



ツツジとシャクナゲの稜線を歩く




岩峰を振り返る




しだいに岩峰が遠ざかる




急な岩の登りが続く


人声がして、やっと目の前に天狗山の山頂が見えた。あとわずかの急登で山頂だ。あまり広くない山頂には石の祠があり、朽ちた天狗山の標識も誰かが新しいものに付け替えていた。ゆっくりと昼食を取っていると、パラッと雨が落ちてきた。早々に下ることにする。



山頂が見えた




天狗山の山頂にて


登りと同じルートを下るので気分的には楽だ。急な岩場では間を空けてより慎重に下る。岩の上を歩く足取りも登りの時よりは軽快になったように見える。岩峰に到着すると一安心だ。ここで一休みして馬越峠へ向けて下る。



下りはより慎重に




馬越峠に到着


馬越峠から千曲川へ下り、原から南へ信州峠への道を行く。信州峠を過ぎると左手に瑞牆山が見える。まっすぐ瑞牆湖へ下り、一休みしてから中央高速で多摩へ戻る。

  • アドバイス


馬越峠から天狗山までは距離は短いが急登が多く意外と時間がかかる。登りはともかく下りは慎重な行動が必要だ。特に狭い場所でのすれ違いには注意したい。稜線通しに行くと行き詰る所もあるので自信が無い場合は戻って巻き道を行こう。

男山への縦走はさらに充実した山行ができるが、迷いやすい所もあるので注意が必要である。信濃川上駅からは7時5分と8時33分の川端下行きのバスで大深山まで行ける。タクシーで馬越峠まで上がるのが一般的であるが、タクシーは数が少ないので予約が必要と思う。

  • コースタイム


6月3日 標高 到着 出発
原村 1225 8:00
美し森 1478 8:36 9:43
馬越峠 1615 10:20 10:32
岩峰 1748 11:12 11:20
天狗山 1882 12:10 12:45
岩峰 1766 13:29 13:39
馬越峠 1615 14:14 14:30
瑞牆湖 892 15:09 15:22
多摩 91 18:50

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