静かなヨモギ尾根から

丹沢　 三ノ塔 　１２０５ｍ
さんのとう

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キャンプ場の中は広く三ノ塔への道標も無いので取り付きがわかりにくい。川に向かって少し下り川を渡ると左手の水沢に大きな岩止めが見える。水沢を渡って左に道路を少し歩くと「ヨモギダイラより三ノ塔へ２時間」の道標が有り、ここから尾根に取り付く。





しばらく暗い樹林の登りになる。登山道は整備されていて迷う心配は無い。やがて頭上が明るくなり、取り付きから３０分程で７６５メートルの小ピークに出る。ここからは明るい尾根歩きになり、ブナの芽吹きと新緑がとても気持ちが良い。振り返ると樹間から大山が望める。











気持ちの良い新緑の尾根を緩やかに登って行くと鹿止めのゲートがある。右手の尾根が次第に近づいてきて合流するとヨモギ平に到着する。この辺りのブナはまだ芽吹いていないが気持ちの良いブナ林だ。樹間からの三ツ峰、三ノ塔、大山などの眺めも良い。ベンチで一休みして至福の時を過ごす。







ヨモギ平から尾根状を少し下るとやや急登になる。コマザクラなどの桜が名残惜しそうに咲いており美しい。樹間から丹沢の山々も眺められ急登も苦にならない。登るにつれて傾斜が緩くなりカヤトが出てくると三ノ塔は近い。先ほどまで頭上にあった烏尾山の山荘が眼下に見え、縦走路と合流する。わずかな登りで賑わう三ノ塔に到着し、広々とした丹沢の眺めを楽しみながら昼食にする。











三ノ塔から二ノ塔へ向けて下り、少し登り返すと二ノ塔の山頂に出る二ノ塔からの下りは長いが、見晴らしが良い。塔ノ台の向こうには相模湾が広がっている。登山道はザレていて修復中である。降り立った林道を菩提峠に向けて歩く。菩提峠は駐車場になっていて、三ノ塔へはヤビツ峠の駐車場より近い。







菩提峠から塔ノ台へ向けて登りになる。登りきった所にベンチがあり、さらに行くとパラグライダーの滑走場がある。ここからの眺めも良い。その先の小さなピークを越えて下ると菩提風神社があり、その先から登りになる。登りきった所が塔ノ台で、しっかりした展望台がある。ここからの三ノ塔の眺めが素晴らしい。



塔ノ台から少し下ると開けた植林地に出る。ここから道路に下る道もあるが、コルまで行きさらにひと登りすると東屋がある。東屋からよく整備された道を下るとヤビツ峠のバス停に出る。バス停に着く少し前に雨が降り出したが、バスを待っているうちに止んだ。秦野駅へのバスは比較的空いていて楽に秦野駅に到着した。

• アドバイス

　取り付きのＢＯＣＯキャンプ場は広いので迷わないように注意が必要。尾根に取り付いてしまえば後は迷う心配は無い。

• コースタイム

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