紅葉の山

上越  皇海山  2144m
すかいさん




2006年11月3日〜4日

11月3日 多摩=(車)=赤城高原
11月4日 赤城高原=皇海橋〜皇海山〜皇海橋=吹割の滝=甘楽

紅葉に期待して皇海山を訪れました。吹割の滝から皇海橋までの林道は道が悪いせいもあり、とても長く感じます。しかし、途中の岩壁の紅葉はとても素晴らしいものでした。庚申小屋経由で登る皇海山はとても遠いのですが、皇海橋まで車で入ると皇海山も手軽な日帰りの山になってしまいます。


11月4日

皇海橋にはトイレもあり、駐車場の奥にテントを張れないことも無いが、便利な赤城高原に泊まることにした。4時に起床し、4時半に暗い中を出発した。沼田で高速道路を降りて日光方面に向かう。途中の吹割の滝の所で右に入ると「皇海キャンプ場」「皇海山」等の標識があり、迷わずに林道に入れる。林道は非舗装で入口の路面は多少荒れているが、中に入るとさほどではない。

暗い山道をクネクネと曲がりながら走る。非舗装の路面だがあまり荒れていないのでデリカの4WDで走るととても快適だ。道が狭いので対向車があると困るが、早朝暗い中を下りて来る車は無いので気楽である。1時間ほど走り、辺りが明るくなってきた頃、皇海橋に到着した。既に前夜入った車が10台程度止まっていたが、駐車場はまだ余裕がある。

ゆっくり朝食を済ませて出発の準備をする。駐車場から林道を歩いて皇海橋を渡る。渡った所に皇海山登山道入口の背の高い標識があり、この標識が直進する林道に導くような方向に立っているのでわかりにくいが、左の林道へ行くのが正しい。林道に入ると直ぐにゲートがあり、これを越えて行く。クネクネと数分登って行くと左手に登山道があり、ここから皇海山へ登る。しばらく緩やかに樹林の中を歩くが、やがて左手の沢に降り立つ。



駐車場でストレッチ体操をして出発。




皇海橋を渡る。




皇海山登山道入口の標識は右の林道へ導くように立っている。


沢を渡り左手から回り込むように一段高い台地に出る。右手の沢の音を聞きながらしばらく疎林の中の笹の道を緩やかに登ってゆく。やがて右手の沢床に下り、沢を渡って二股の中間の台地に上がる。この先、しばらく右手の沢と絡みながらカラマツの樹林の中を登ることになる。紅葉したカラマツの落葉がフサフサに積もっており、黄色い絨毯の上を歩いているようで気持ちよい。沢の中を歩いたり、笹の中を歩いたりしているうちに中間点の疎林の広場に到着し、一休みする。



疎林の中の笹の道を緩やかに登ってゆく。




どちらへも1.8キロの中間点の標識。


この先も沢と絡みながらの登りが続く。沢の中を歩くのでルートがわかりにくい所もあり注意して行く。特に右手にいくつもの涸れ沢があり間違えやすいので、水流のある本流を登って行けば間違えが無い。やがて沢の傾斜が増し、狭くなってくると左岸(右手)の尾根に取り付く。取り付きにはロープが多数張ってあるので間違える心配はない。



沢の中を登って行く。


尾根の取り付きはやや急でザレているのでロープや木の根につかまって登る。稜線までは急登が続き、所々段差もあるので登りにくいが距離が短いのですぐに稜線に到着する。着いた所は皇海山と鋸山とのコルで樹林に覆われているが、右手の鋸山が高く聳え見晴らしが良い。ここで鋸山を眺めながら一休みする。



ロープや木の根につかまって登る。




皇海山と鋸山とのコルで一休み。




右手の鋸山が高く聳え素晴らしい。


稜線通しに皇海山の山頂へ向かう。初めは狭い樹間をクネクネ登るが、やがて右手からの登山道を合わせて広い空間を登るようになる。空は広くなったが、その代わりに倒木が多くなった。大木なので越えるのに苦労する。倒木帯を越えると単調なやや暗い樹林の登りになる。岩の右手のガリー状の急登を過ぎるとしだいに傾斜が緩み、剣の形をした碑が見えるとすぐに山頂に到着する。あいにく雲が多く、遠くの山は見えないが、もともと皇海山の山頂は見晴らしの良い所ではない。ここで昼食にする。



稜線通しに皇海山の山頂へ向かう。




剣の形をした碑が見えるとすぐに山頂に到着する。




皇海山の山頂にて。


下りも同じ道を行く。やや雲も薄くなり、山頂よりは見晴らしが良くなってきた。樹間の展望の良い所で止まって地図を広げて近くの山を確認する。登りではほとんど葉が落ちているように見えたカラマツの林も上から見るときれいに紅葉しているように見える。ゆっくりと眺めを楽しみながら鋸山とのコルに降り立ち一休みする。



袈裟丸山方面の眺め。




紅葉したカラマツの林。




空が明るい倒木帯。


急な尾根状を慎重に下り、沢床に降り立つ。あとは沢と絡みながら下るだけだ。中間点で休みさらに下ると皇海橋に到着する。皇海橋から長い林道を車で下って行くと皇海山の眺めが素晴らしい。さらに下って行くと、朝は暗くてわからなかったが林道の岩壁の紅葉がとても素晴らしい。車を止めて眺めたいところだが、残念ながら道が狭く止める所が無い。幸い、上ってくる車は無かったが、バイクが何台も上ってくるので注意して走る。



沢の中を下る。




樹間から皇海山を望む。




林道から皇海山を望む。


時間があるので吹割の滝に寄ってみる。何とか駐車場に止めることができたが、階段を下って川に出ると凄い人出に驚いた。遊歩道を歩いて滝を眺め、再び駐車場へ戻る。沼田の手前の「道の駅白沢」で温泉に入り、夕食にする。



「吹割の滝」を上流から眺める。




「吹割の滝」を下流から眺める。


皇海橋からのルートは皇海山を日帰りできる手軽さがあるが、心配なのは林道の走行と駐車場所の確保である。林道では過去に車の転落事故も有ったようで、特にすれ違い時に路肩を信用しないことである。駐車場は皇海橋を渡った先にも駐車エリアがあるので無理をすれば50台程度は駐車可能であろう。テントを張るのであれば皇海橋を渡った先の駐車エリアが良い。

11月4日 標高 到着 出発
赤城高原 467 4:28
皇海橋 1378 6:09 6:56
中間点 1633 8:00 8:08
稜線 1878 11:33 11:43
皇海山 2144 9:59 10:32
稜線 1878 11:33 11:43
中間点 1633 12:18 12:25
皇海橋 1378 13:14 13:25
吹割の滝 646 14:51 15:37
道の駅白沢 534 16:07 17:52
甘楽 176 19:25
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