八ヶ岳の最高峰

八ヶ岳  赤岳  2899m
あかだけ




2005年11月11日〜12日

11月11日 多摩=原村
11月12日 原村=美濃戸〜行者小屋〜赤岳〜行者小屋〜赤岳鉱泉〜美濃戸=原村

初冬の赤岳に登りました。前夜の前線の通過によって予想以上の降雪があり、今シーズン初の雪山登山になりました。時間切れのため頂上直下で引き返しましたが、充実した山行になりました。


11月11日

夜、8時過ぎに出発し、中央高速で八ヶ岳へ向かう。特に混雑も無く順調に走り、10時半には原村の家に到着した。甲府を過ぎた辺りから雨が降り始め原村に着いた時にはまともな雨降りになっていた。

11月12日

昨夜はずいぶん雨が降ったようで、雨音が激しかった。山にはどれだけ雪が降ったのだろうか。5時に起床し、朝食を済ませて6時に出発する。まだ雨が残っているが朝のうちに止むはずだ。美濃戸の赤岳山荘の駐車場に車を止め、雨具を着て出発する。歩き始めると雨は止んだが、雨具を着たまま歩く。

林道を少し歩くと美濃戸山荘に到着する。人は居ないが、トイレは解放してある。美濃戸山荘の前から南沢のルートを行く。沢沿いに歩いて行くと次第に頭上の雲が切れて好天に向かっている。一時、阿弥陀岳の山頂が見えた。昨夜の雪で真っ白に輝いている。今日は苦戦しそうだ。道端の苔にもうっすらと雪が積もるようになった。

沢沿いで休んで衣服を調節する。歩きだすと美濃戸の方から雲が上がってきて、再び雲に包まれてしまった。沢を離れてしばらく斜面の登りになる。再び沢沿いに歩くき、一休みする。次第に雲は高くなり山が見えるようになった。雪の白河原を歩く頃には雲が切れて横岳の稜線が姿を現わした。これで予想通り今日は晴天だ。



雪が積った南沢の橋を渡る。




次第に雪が深くなる。




雪の樹林を行く。




白河原から見上げる横岳の稜線。


河原から樹林の中の道に入り、行者小屋へ向かう。行者小屋は既にクローズしており、辺りは静かだ。この時期には珍しく、既に真冬並の雪が積もっている。丁度、赤岳の後ろから太陽が上がり、横岳の大同心が輝いている。行者小屋は冬用に2箇所トイレが解放されており親切だ。行動食を食べながら、スワミベルトとアイゼンを装着し、防寒態勢で出発する。



行者小屋から見上げる横岳。




稜線の展望荘を望む。




左の赤岳から日が出て来た。




阿弥陀岳は明るく輝いている。




防寒態勢で行者小屋を出発。


今日は地蔵尾根を登る計画でいたが、昨夜の雪が多く不安定な状況が予想されるので文三郎尾根を登る事にする。しばらく沢沿いに歩き、阿弥陀岳との分岐を過ぎた所から尾根に取り付く。ツヅラ折れの道は次第に急登になってゆき、やがて長い階段の下に到着する。いつの間にか霧に包まれ視界が無くなってきた。午後から好天の予想なのだが、裏切られそうだ。



文三郎尾根に向かう。


ここから中岳のコルまでクサリが続いているのでクサリにカラビナをかけて、フェラータで登る。網状の階段にアイゼンの歯を引っかけないように注意して登る。右に左に所々急峻なルンゼが落ちており高度感があるが、以前に比べてクサリがしっかりしているので安心である。カラビナを掛け替えながら黙々と登り高度を稼ぐ。文三郎道分岐の手前で風を避けて一休みする。



文三郎尾根最初のクサリ。




網状の階段を登る。




アイゼンの歯を引っかけないように注意して登る。




クサリにカラビナをかけてフェラータで登る。


分岐の手前からロープで結び、ショートロープで登る事にする。いつものように風が強い分岐を過ぎると南壁の易しい岩場の登りになる。ここにもクサリがしっかりと張られている。三点確保をしながらアイゼンで岩を登る。視界が無いので高度感も無い。所々に溜った深雪に苦労しながら登って行くと竜頭峰の上の縦走路の分岐に出た。頂上の直下で、あと高度差数十メートルで頂上だが今日はここで引き返すことにする。



南壁のクサリ場。




岩場にはビッシリと雪がついている。




雪の岩場はしんどい。




今日の最高到達地点の赤岳山頂直下で。


気温はマイナス5度程度で寒さは感じないが、雪と氷の岩場は真冬そのものである。下りはさらに三点確保に注意して行く。意外とスムーズに下り、風の強い文三郎道分岐に到着した。そのまま下降を続ける。階段にアイゼンの歯を引っ掻けないように気をつけて下り、傾斜が緩くなった所で一休みする。



下りはショートロープで下る。


相変わらず雲に包まれて、晴れる気配は無い。再び階段を下り続ける。最後の長い階段が終わり、少し下った所でロープを解除する。この辺りから雲が切れ、視界がきくようになる。沢沿いに下り、行者小屋の前で一休みする。



行者小屋に到着。


明るい内に美濃戸に着けないので、歩き易い北沢の道を下る。緩やかな登りで中山乗越を越え、赤岳鉱泉へ向けて下る。今朝見えていた大同心は雲の中だ。赤岳鉱泉の前で一休みして北沢を下る。橋を渡りながら下って行くが、北沢の上部は明るく気持ちが良い。振り返ると、まだ雲が横岳を覆っている。沢が狭まり大きく左に曲がると堰堤は近い。堰堤を越え、橋を渡った所に広場があり、ここで最後の休憩にする。



赤岳鉱泉に到着。




北沢で横岳の稜線を背に下る。


ヘッドランプを出して出発する。ここからは林道になるので暗くても安心である。途中でヘッドランプの明かりをつけて歩く。途中、右に近道があるが、暗いのでそのまま林道を行く。そのおかげで素晴らしい夕焼けのスカイラインを見る事ができた。空は晴れ、月と火星が輝いている。5時半に赤岳山荘の駐車場に着き、予定通り6時に原村に到着した。樅の湯で温まり、疲れを癒した。

行者小屋から赤岳への一般ルートは、地蔵尾根を登って展望荘経由のルートと文三郎尾根を登るルートがある。階段が多い文三郎尾根が安全だが、下部が単調である。地蔵尾根は変化があり楽しめるが一部ルンゼの登りがあるので雪が不安定な時は避けたい。

11月12日 標高 到着 出発
原村 1225 6:02
赤岳山荘駐車場 1687 6:26 6:39
美濃戸山荘 1714 6:47 6:51
南沢下部 1819 7:18 7:25
南沢上部 2185 8:40 8:49
行者小屋 2349 9:34 10:07
文三郎道分岐 2721 11:36 11:45
赤岳山頂直下 2869 12:44 12:47
文三郎尾根下部 2624 13:40 13:42
行者小屋 2349 14:23 14:56
赤岳鉱泉 2224 15:32 15:42
堰堤広場 1948 16:40 16:55
赤岳山荘駐車場 1687 17:34 17:41
原村 1225 18:00
閉じる