奥多摩のゲレンデ

奥多摩　 つづら岩 　９００ｍ
つづらいわ

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滝の落口を渡り、左岸から滝を巻いてゆく。かなりの急登である。つづら岩への道と合わさると急登は終わり、緩やかな樹林の登りになる。３０分ほど樹林を登って行くと綾滝がある。滝の前にベンチがあり、ここで一休みする。樹林で暗く、あまり気持ちの良い良い所ではない。

またハチが一匹、威嚇してきたので出発する。沢から別れて、しばらく樹林の斜面を登る。大きく左にトラバースして右に回り込むと尾根状の登りが始まる。かなり急峻な尾根で、どんどん高度を稼いで行く。しかし、なかなか単調で長い尾根だ。やっと頭上が明るくなり、つづら岩から人声が聞こえてきた。５０分の登りでつづら岩に到着した。まず、ここで昼食にする。

昼食後、ゲレンデを登るパーティーを眺めながら下部の簡単な所を登ってみる。登攀道具は持って来ていないので３メートルぐらいの所で練習する。靴を昔の登攀用の登山靴に代えて登ってみると、登る具合は良いが足が痛い。練習している人は皆、軽い登攀シューズで登っており、もちろん登山靴で登っているのは私だけだ。雨がパラついてきたので、下ることにする。

同じ道を下るのはやめて、しばらく馬頭刈尾根を馬頭刈山方面に歩いてから千足に下ることにする。雨具を着て出発したが、雨はさほどでもなく、樹林のおかげで濡れる事もないので雨具を脱ぐことにする。こまかい登下降を繰り返して１時間程で千足への下降点に到着した。大岳山方面からは少し分かりにくい分岐である。

分岐からしばらくは急な下降になる。細いロープも張ってあるが、ロープに頼る程ではない。樹林の中、尾根は真っすぐ千足へ向けて下っており、ロープが終わっても急な下りは続く。下降点から４０分下った所に分岐があり、ここで一休みする。

ここで尾根の右と左に分かれる。右は千足バス停への下山道、左は茅倉への下山道である。ここは左へ下る。樹林の山肌を下って行くとすぐに茅倉の集落に降り立つ。ここは登りでは少しわかりにくい所だ。登りだと茅倉の集落の一番上の人家の上を左に曲がり樹林の中へ入る。標識は朽ちてわかりにくい。

雨上がりの車道を下る。ほどほどの傾斜である。バス通りに出て左折する。ここは今朝歩いた道だ。払沢の滝の駐車場まで歩き顔を洗うとすっきりした。今日はずいぶん汗をかいた。帰り道で武蔵五日市辺りでにわか雨にあった。自宅付近はまだ降っていなかったが、夜になって激しい雷雨になった。

• アドバイス

つづら岩は、１ピッチから２ピッチの手頃なゲレンデである。初心者には少し辛いが、初級者にはちょうど良い難易度のようだ。千足からの林道には駐車スペースは無く、アプローチがやや不便である。

• コースタイム