西黒尾根から

上越　 谷川岳 　１９６３ｍ
たにがわだけ


２００５年７月２２日〜２３日

７月２２日　多摩＝赤城
７月２３日　赤城＝土合口〜西黒尾根〜トマの耳〜肩の小屋〜天神平＝土合口＝多摩

梅雨明けの好天をねらって谷川岳の西黒尾根を登りました。朝はあいにくの小雨模様でしたが、しだいに天気は良くなり、楽しくお花畑の西黒尾根を登りました。

７月２２日

帰宅が９時になってしまい、急いで支度をして、１０時に自宅を出発した。八王子バイパスの道路工事渋滞に巻き込まれてしまったが、あきる野から圏央道に入り快調に走る。高崎の手前から小雨模様になり、次第に本降りになってきた。赤城ＳＡには０時に到着し、予定通りここで車中泊にする。

７月２３日

朝は５時に目を覚ますが、相変わらずの小雨模様である。もう一寝入りすることにする。６時に起きると、駐車場は沢山の車で賑わってきた。６時半に赤城ＳＡを出発する。水上で高速道路を降り、土合口へ向かう。土合駅の踏切りを渡ると道路の傾斜が増し、ロープウエー乗り場のある土合口に到着した。

ロープウエー乗り場の立体駐車場（５００円）に車を止め、支度をする。５階のベンチで朝食を済ませ、出発するころには太陽の光が当たるようになった。８月から稼働する新しいロープウエーの脇を歩いて、駅前でＵターンするように道なりに行くと、すぐに登山指導センターがある。ここで計画書を提出する。



８月から稼働する新しいロープウエーの脇を行く。

舗装された車道を道なりに行くと左手に数台の車が止められる場所がある。さらに行くと西黒尾根の登山口に到着する。もう少し先には尾根通しのルートもあるが、慣れ親しんだ急登ルートを行くことにする。ストックのおかげで楽な急登になったがそれでもすぐに汗が吹き出してくる。水場を過ぎ、昨夜の雨で滑りやすくなった道を黙って登る。薄暗い樹林の中で青いアジサイの花が鮮やかに咲いている。やがて頭上が明るくなり、鉄塔に到着し一休みする。



西黒尾根の登山口に到着。




青いアジサイの花が鮮やかに咲いている。


まだ周辺の山々は雲の中だが、鉄塔の下は日差しが強い。再び樹林の登りが始まる。鉄塔からしばらくは傾斜が寝てくるが、再び急登になる。時々、後方の樹間から白毛門や笠ヶ岳が望まれるが、単調な樹林の急登が延々と続く。ｘｘｍの小ピークに着くと左手に天神平が見え雲もだいぶ上がってきたようだ。少し下り、その先の広い所で一休みする。



後方の樹間から白毛門や笠ヶ岳が望まれる。




樹林の登りが続く。


相変わらずの樹林の急登だが、時々頭上にラクダのコブの尖ったピークが見えるようになる。やっと森林限界を越え、ラクダのコブの下の岩稜の端に到着した。花も咲き山々の眺めも良いので一休みする。谷川岳の山頂はまだ雲の中だが、東側には上州武尊や至仏山が少し霞んではいるが広々と聳えている。また、足元にはニッコウキスゲやｘｘなどの花が見られる。ここから頂上まで今日のハイライトが続く。



頭上にラクダのコブの尖ったピークが見える。




。




。




朝日岳と笠ヶ岳を望む。




遠方に至仏山を望む。




天神平がまだ上に見える。




足元に咲くニッコウキスゲ。


ガレ沢のコルまでは楽しい岩稜歩きである。クサリが垂れ下がっているが、堅い順層の岩なのでクサリに頼らずに快適に登れる。岩に咲く花を眺めながら、マチガ沢の雪渓を眺めながらの楽しい登りである。谷川岳山頂のトマの耳やオキの耳も雲間から姿を現した。いったんガレ沢のコルに下り、厳剛新道と合流する。少し登った岩稜の上で一休みする。マチガ沢を目前に、花に囲まれた気持ちの良い所だ。



クサリの登りが続く。




ザンゲ岩を見上げる。山頂はまだ雲の中。




ミヤマシャジンの花。




クルマユリも多い。




ラクダのコブから振り返る。




イプキシャコウソウが香る。




。




クモマニガナの花も多い。




振る返るとラクダのコブが尖っている。




お花畑を眺めながらの快適な登りが続く。




沢筋に群生するコバイケイソウ。




尾瀬至仏山と谷川岳特産のホソバヒナウスユキソウ。




イブキジャコウソウの群生。




楽しい岩稜歩きが続く。




東尾根の向こうに国境稜線を望む。


静かな山歩きだが、この辺りから下ってくる人とすれ違うようになる。ホソバヒナウスユキソウやイプキジャコウソウや沢筋に群生するコバイケイソウなどの花に囲まれて登って行くと急登も全く苦にならない。しばらくザレた登りが続くが、スラブ状の大きな岩を登るようになるとザンゲ岩に到着する。



谷川岳山頂のトマノ耳とオキノ耳。




ザンケ岩はもうすぐだ。




ザンゲ岩付近に咲くミヤマダイモンジソウ。




ホソバヒナウスユキソウ。




花が咲き乱れる気持の良い登り。


ここまで来ると山頂が手に届きそうだ。オキの耳を登る人達も手に取るように見える。左手には天神平からの人が驚くほど大勢登っている。小さな雪渓を渡って天神平からの道と合流しすると足元にコイワカガミの花が広がる。山頂直下にはコバイケイソウが沢山咲いている。込み合うトマの耳の山頂で記念撮影をして少し休む。



天神尾根の向こうにオジカ沢の頭を望む。




見上げるトマノ耳とオキノ耳。




頂上付近に咲くヨツバシオガマ。




寄り添うように咲くコイワカガミ。




トマノ耳への登り。




マチガ沢源頭のコバイケイソウ。




肩の小屋とオジカ沢ノ頭。




谷川岳山頂のトマノ耳にて。




トマノ耳から見たオキノ耳。


２００人ほどの団体とぶつかってしまったのでこの後は人込みから逃れる事はできなくなってしまった。肩の小屋の脇で一休みして、人の流れに任せて下る。天神尾根はほとんど花の無い単調な下りである。途中の岩峰で一休みしてロープウエーの駅まで一気に下る。クサリや木道と色々と変化があるが人波に流されて行くようで楽しくはない。途中の木道で団体の一人がスリップダウンするなどのハプニングも有ったが無事に５時の最終に余裕の時間に駅に到着した。７月末に業務を終える古いロープウエーに乗って土合口へ降りた。



オジカ沢の頭方面を望む。




天神尾根の下り。


土合口を後に車で水上に下る。関越すいており快適に走る。７時半に無事に自宅に到着した。

この時期に花を楽しむのであれば天神尾根ではなく西黒尾根が格段に満足を得られる。

７月２３日 標高 到着 出発
赤城ＳＡ ４７１ − ６：５４
土合口 ７４６ ７：３２ ８：３５
鉄塔 ９２６ ９：１３ ９：２２
樹林帯 １１４７ １０：１０ １０：１８
森林限界 １４２８ １１：１４ １１：２７
岩稜 １６５３ １２：４２ １２：５９
トマの耳 １９６３ １４：１１ １４：２７
肩ノ小屋 １９１９ １４：３７ １４：４２
展望台 １６８８ １５：０８ １５：１５
天神平 １３２１ １６：１４ １６：１６
土合口 ７４６ １６：２８ １６：５４
多摩 １１５ １９：３９ −
閉じる