JMIA山岳ガイド講習会

奥多摩  日原
にっぱら




2003年11月16日

省略

日原川の岳嶺岩でJMIAの山岳ガイド講習会があり、参加してきました。一年ぶりの講習会でしたが、普段使うことの無い救助法を訓練しました。講師はJMIAの登攀ガイドの新保司さんで、大変熱心に訓練していただきました。


11月16日

8時半に鳩ノ巣の駐車場へ集合し、無名山塾の方の車に載せていただき日原へ向かう。奥多摩駅の先で日原街道に入り、日原トンネルを出た先の駐車場に車を停める。20分ほど車道を歩き集落を抜けて、左に観光用のトイレの所から日原川へ下る。



日原川へ下る。


岳嶺岩の前に荷物を下ろし新保司講師の講義が始まる。まず、最近の事故事例などによる安全確保技術の変化について説明を受ける。次に8ミリロープの芯出しをしてマッシャー用のスリングを2本作る。このスリングを使ってこの後、引き上げの練習をするが、その前にショートロープでのガイディングを少し練習する。

2人組になって岳嶺岩にビレーポイントを作り、そこで引き上げの練習を始める。講師の新保さんが熱心にロープの扱い、仮止めの方法、マッシャーの取り付けなど指導してくれる。次に2人組でそれぞれ引き上げと引き上げられ役を体験する。まず、2分の1から始め、3分の1、5分の1、7分の1と進む。実際には5分の1以上でないと大人の人間の引き上げは辛い。



熱心に指導する講師の新保司さん。




2分の1システムでの引き上げ。




7分の1システムで使うバルトタン結び。


午前中は日が当って温かかったが、午後になると日陰で寒くなってきた。振り返ると遠方の岩壁に日が当り、紅葉が輝きなかなか見事だ。



振り向けば岩壁と紅葉が美しい。




岳嶺岩での訓練風景。


次は搬送である。まず雨具の上着とリュックを使って背負う搬送をやる。いかに雨具をうまく使って人をリュックに密着させるかがポイントになる。立ち上がる時には背後から2人以上の補助が必要である。



雨具とリュックを使った搬送。


次は担架での搬送をやる。リュックを3個縦に並べ、真中のリュックのショルダーベルトで3個のリュックを固定する。次に雨具などでクッションを作り頭の両側に置きウエストベルトを締め頭を固定する。足と腰もウエストベルトで固定する。片側3人づつ合計6人でショルダーベルトを持ち搬送する。スリングをうまく使って肩で支えると楽だ。



リュック三重連の担架搬送。


それぞれの搬送方法を実演して今日の講習は終了した。新保さんが熱心に指導してくれたので時間を忘れていたが、既に日は落ちかけ4時を過ぎていた。再び道路まで登り解散になった。帰りは成田さんの車で青梅まで送っていただいた。

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