紀伊の百名山

大台ヶ原  日出ヶ岳  1,695m
 ひのでがたけ


2002年4月29日〜30日

奈良県と三重県の県境。

大台荘〜日出ヶ岳〜正木ヶ原〜尾鷲辻〜大蛇ー〜吊橋〜大台荘

連休の間の4日間の平日を利用して、関西方面にある日本百名山を登って来ました。長男から借りたパジェロで移動、宿泊し、4つの山を登る予定でしたが、移動時間が意外に長く、3つ登るのが精一杯でした。天気はあまり良くなく、霧か雨の毎日でした。おかげで神秘的な霧の大台ヶ原を歩くことができました。最近は歩きも車もゆっくりのガイドモードなので、とても楽な山行でした。


4月29日

予定より1時間ほど遅れて6時過ぎに八王子の自宅を出発した。快調に走り、30分程で厚木に着き東名高速で西へ向かう。富士山を眺めながら走り、足柄SAで紅茶を飲みながら朝食にし、30分休む。

単調な東名高速をさらに西へ走り1時間半で浜名湖SAに到着。車が少ない上、ゆっくり走っているのでとても楽だ。ここでも30分休んでしまった。名古屋で東名阪自動車道に入り、亀山から伊勢自動車道に入る。2時間程走り12時過ぎに勢和多気で高速道路を降りる。

途中で給油をして国道42号線で紀伊半島を南下する。山から海へと変化に富んだ楽しい国道である。尾鷲の先、熊野の手前で国道309号へ右折する。やがて国道169号の吉野道へ入り、北山川沿いに北上する。人家が切れると川の眺めが美しくなる。しかし、池原ダムを過ぎると単調な景色になってしまい残念。

上北山を過ぎ、長いトンネルを出るとすぐに左に大台ヶ原への道路がある。しっかりした道で、大型観光バスも下って来た。稜線の北側を登り、トンネルをくぐり伯母峰峠から南側へ出ると休憩所とゲートが有り、突然濃い霧につつまれる。すぐに道は稜線上を行くようになり、濃い霧の中をゆっくり走る。

やっと大台ヶ原の駐車場に着いた。午後4時少し前である。国道から20キロ程だが40分かかっており、霧の中なので意外と長く感じた。連休最後の夕方なので広い駐車場にはほとんど車は居ない。トイレの近くに車を止め一休みする。時間が遅いので、今日の山行は中止にしてここに泊まる事にする。

テント、自炊は禁止という事なのでコンロでお湯を沸かすわけにはゆかず、近くの大台荘の食堂で夕飯を食べる事にした。広い食堂だが、今日の宿泊客は20人程だそうだ。宿泊客の夕食が始まる前に食事を済ませ食堂を出た。駐車場のパジェロに戻り、カーテンをして寝る準備をして8時半に寝てしまった。

4月30日

朝、5時半に目が覚めた。相変わらずの濃い霧である。コンロを使えないのでパンで朝食を済ませ、7時過ぎに出発する。近くに止まっているステージアの男性は我々が食事をしている間に我々と逆方向のルートで出発して行った。

30日の朝も霧の中。


日ノ出岳への道はビジターセンターと大台荘の間にある。念のため大台荘に計画書を提出して日出ヶ岳へ向かった。霧に包まれた神秘的な森の中の平坦な道を散歩気分でゆっくり歩く。左手に視線を感じそちらを見ると5頭程の鹿がこちらを見ていた。

霧に包まれた神秘的な森の中を歩く。


鹿の視線を感じる。


少し登りの傾斜が増し、沢沿いを歩くようになると稜線は近い。今日初めて人とすれ違い、さらに登ると稜線の分岐に着いた。ここには広い展望台が有り、天気が良ければ海も見えるはずだ。

稜線の分岐に到着。


日出ヶ岳への木の階段。


分岐から日出ヶ岳へは新しい木製の階段が続く。程なく霧の中から山頂の無骨なコンクリートの展望台が見えた。霧に覆われた日出ヶ岳の山頂は荒涼とした感じである。山頂から北へ大杉谷への道がある。次回は大杉谷から大台ヶ原へ登ってみたい気がした。ちょうど人が登って来たので写真を撮ってもらい登って来た階段を下る事にする。

日出ヶ岳の山頂にて。


降り立った分岐を直進し、正木ヶ原へ向かう。すぐに真新しい木の道になる。やがてシラベの倒木が目立つようになり木道は階段となって斜面を下って行く。ここで逆方向から来たステージアの男性とすれ違った。

正木ヶ原へは木道が続く。


ひと下りして、再び平坦路になるとしだいに樹林も多くなってきた。小さな起伏を越えて着いた所は正木ヶ原である。木立の感じがなかなか良い所だ。

正木ヶ原に到着。


再び小さな起伏の道を進んで行くと、右手から駐車場からの近道が合流し、東屋に着く。さらに行くと突然右手の木陰に神武天皇の銅像があり、この自然の中の不自然な存在に驚かされる。ここが牛石平である。

神武天皇の銅像。


再び樹林の道を行くと程なく大蛇ーとの分岐にでる。左に下って行くと尾根はしだいに細くなり小さな橋を通って小さな起伏の岩を登ると大蛇ーの上に立つ。ここから細長く蛇のように斜面を下っている。まさに大蛇ーである。今日は霧がかかっていて見晴らしは無く、写真を撮って早々にひきあげる。紅葉の晴天の日には素晴らしい景色が眺められるのであろう。

大蛇ーへの下り。


大蛇ーの下端に立つ。


再び分岐に戻り一休みする。時々降っていた雨もやんで来たようだが、相変わらずの霧の中である。分岐からはシオカラ谷へ向かってシャクナゲの尾根を下る。登山道は溝状になっていてシャクナゲのトンネルの下を歩く。あと一カ月後には素晴らしいトンネルになっていることだろう。

尾根から右に斜面を下るようになると、沢の音が聞こえてくる。降り立った所に小さな吊り橋があり、それを渡ると急な石段が待っている。

吊橋を渡る。


石段で急斜面を一気に登ると、登山道は右にトラバース状になる。やがて緩い台地状を歩くようになり、潅木の中を緩やかに登って行くと壊れた遊歩道の端に出る。すぐに細い車道とのT字路に出る。ここを左に行くと小屋の脇から駐車場に出る。ちょうど大台荘の反対側になる。

トイレに寄ってから、雨具を脱ぎ、山靴を縫いでパジェロで大峰山へ向かう。林道を下って行くと霧が晴れたが、残念ながら周囲の山は雲の中で展望はきかない。

大台ガ原は雨が多いので雨を覚悟で歩くほうが良い。大杉谷からのアプローチは長いが充実した山行になる。大台荘周辺はキャンプ、コンロ使用が禁止なので要注意。

4月29日 標高 到着 出発
八王子 6:12
足柄 7:24 8:02
浜名湖 9:38 10:05
勢和多気インター 12:03
熊野手前分岐 15:18
大台ヶ原駐車場 1580 15:56
4月30日 標高 到着 出発
大台ヶ原駐車場 1580 7:15
分岐 1645 8:00 8:02
日出ヶ岳 1695 8:12 8:20
分岐 1645 8:26
正木ヶ原 1635 9:00 9:03
分岐 1600 9:47
大蛇ー 1560 9:58 10:02
分岐 1600 10:15 10:27
吊橋 1430 11:01
大台ヶ原駐車場 1580 11:36 11:48
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