白駒池、ニュウから

八ヶ岳  中山  2496m
なかやま


2001年10月13日

八ヶ岳のほぼ中央に位置する

白駒池入口〜白駒池〜ニュウ〜中山〜高見石〜白駒池入口

今日は一年ぶりに高校時代の友人と八ヶ岳に集いました。天気に恵まれ紅葉の北八ヶ岳を堪能しました。登山の後は、テニス、温泉、バーベキューと定番のメニューで楽しみました。


12日の夜9時過ぎに車で自宅を出発し、近くの駅で佐藤君をピックアップして八ヶ岳へ向かう。結果的に諏訪南の中央高速の出口で小林君の車と合流して、原村の家には11時半頃に到着した。小林君夫妻、佐藤君そしてわが家の2人で、夜のふけるのを忘れて懐かしい昔話に盛り上がってしまった。

1日は朝6時半に起床し、朝食を済ませ、7時20分に車で麦草峠へ向けて出発する。今日の北アルプスは雲が湧いていて見る事はできないが、右手には八ヶ岳の大パノラマを見る事ができる。1時間程で麦草峠に到着し、白駒池入口の有料駐車場に車を止める。朝早いせいか、麦草峠の無料駐車場も白駒池入口の有料駐車場もまだ空きが有る。

白駒池へ向けて元気に歩きだす。両側を緑のロープで囲まれた幅の広い遊歩道が続き歩きやすい。両側に広がる苔むした樹林が神秘的だ。緩い坂道を登りきると、樹林の間がキラキラと光っている。白駒池の水面が光っているのだ。緩やかに道を下って行くと白駒山荘の前に出た。期待した湖畔のサラサドウダンの紅葉は盛りを過ぎたようでくすんでいたが、落ち着いた紅葉の眺めにしばし休む事にする。

白駒池のほとりの白駒荘の前で。


小屋を過ぎると木道になり白駒池の水辺を歩き、池をほぼ半周してニュウへの分岐に着く。ここを右に沢沿いの木道を行く。苔むした暗い樹林の中、緩い登りが続く。いかにも北八ヶ岳らしい道だ。途中、小さな湿原があり、稜線を望む事ができるが、後はニュウまでずっと暗い樹林の中だ。

ニュウへ向かう途中の湿地の木道を行く。


やがて稲子湯への道との分岐に着く。ここには、「ニュー中山」とか「にう」とか「にゅう」とか色々な道標がある。そういえば白駒池には「乳」という道標も有った。ニュウが正解だと思うのだが。この分岐をニュウへ向けて右に進む。ここから少し急な原生林の中の登りになる。

ニュウへの登り。原生林の木の根がすごい。


頭上には前を行くパーティーの賑やかな声が聞こえる。頭上が少し明るくなり、しだいに稜線が近付いてくる。尾根上に出ると、しばらく緩い登りになる。再び斜面が急になるとニュウに登り着く。眼前に天狗岳が聳え、遠くに富士山が見える。樹林から解放され、目の前に広がる景色に驚きに似た感動を覚える。

ニュウの基部から富士山を望む。


ニュウから望む天狗岳。


ニュウの岩峰基部の広場にリュックを置き、岩峰を登る。岩峰の上からは、さらに広大な山のパノラマが広がる。相変わらず北アルプスは雲の中だが、奥秩父の山々や浅間山、去年登った蓼科山など、いつまで見ていても飽きない。

ニュウの岩峰を登る。


岩峰の頂上にて。背景は白駒池と縞枯山等の北八ヶ岳の山々。


岩峰の裏側に道がついており、簡単に基部の広場に降りる事ができる。再びリュックを背負って中山へ向かう。尾根上の緩い心地よい登りが主稜線まで続く。主稜線上の縦走路を右に行く。左は中山峠から天狗岳、赤岳へ続く縦走路だ。緩い登りが続き、再び樹林から解放される。

中山への八ヶ岳主脈縦走路にて。


右手にニュウが見える。


登りの傾斜が増し、シャクナゲとハイマツに囲まれた岩ぽい登りになる。わけなく中山の頂上に着いた。今日の最高地点である。樹林に覆われた山頂で記念撮影をする。

中山の山頂にて。


縦走路をそのまま進み、少し下った所に展望台がある。岩を敷き詰めた広場で、ニュウ程の展望は無いが昼食をとるのに打ってつけの場所である。さっそく大ナベでお湯を沸かし、赤ワインで喉を潤す。赤ワインがとても心地良い。古い友人と共に、至極のひと時である。

中山の展望台で昼食。


風のせいかお湯がなかなか沸かず、少し休み過ぎたようだがコーヒーとお汁粉でしめて出発する。高見石までの中山の下りは濡れて滑りやすい石の道が続く。単調な下りに飽きたころ、ようやく右手の樹林越しに高見石が見えた。小さな湿地を過ぎ、少し登り返すと高見石の小屋の前に出る。小屋の前にリュックを置き高見石を登る。大きな岩がゴロゴロしていて慣れないと登りにくい所だ。岩の上からは、眼下に白駒池が小さく見える。ニュウに目をやると既に雲に包まれて見えなくなっていた。

高見石の大石の上で。


良く整備された北側の道から下ることにする。小屋の脇を通って縦走路を丸山へ向かい、途中の分岐を右に下る。朝登って来た道に合流し、駐車場へ向かう。予定より1時間遅れたが、天気に恵まれ、皆元気に歩き、無事下山でき何よりだ。

白駒池の入口へ元気に到着。


ヨドバシカメラのテニスコートへ1時間遅れる旨連絡し、大槻君夫妻には先にテニスをしているよう伝え急いで富士見高原へ向かう。疲れた体で1時間ほどテニスをするとしだいに暗くなってきた。テニスの後は富士見高原の鹿の湯で疲れを癒す。温泉の後は、火起こし班と買出し班に分かれる。炭火を起し食前のビールを飲んでいると食材が到着した。今日はご時世を反映して魚介類中心のバーベキューだ。話がはずみ、ついワインを飲みすぎてしまった。

バーベキューで夜が更ける。


朝、7時に起きて朝食をとり、家の中を片付けて9時に富士見高原へ向けて出発する。ヨドバシカメラのテニスコートで9時半から12時半まで、目一杯テニスを楽しんだ。

日曜日の午前中はテニス。


1時にテニスコートを出発し、10月9日に無料開放になったばっかりの八ヶ岳道路を通って小淵沢へ向かう。中央高速は比較的順調だったが、小仏峠付近の渋滞に巻き込まれてしまった。それでも何とか4時には帰宅する事ができた。

高見石から登って、中山経由でニュウへ下るコースも良いが、中山の登りが少し辛い。また、午後は雲が湧く湖とが多いので先にニュウへ登った方がよい。車でなければ中山峠から黒百合平へ下るのもよい。

10月13日 標高 到着 出発
原村 7:25
白駒池入口 2090 8:27 8:58
白駒池 2110 9:06 9:08
ニュウ 2252 10:24 10:41
中山 2496 11:49 11:51
中山展望台 2470 11:55 13:24
高見石 2250 14:16 14:32
白駒池入口 2090 15:00 15:10
原村 15:55
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