浅川峠から

高尾陣馬  権現山  1312m
ごんげんやま


2001年9月29日

中央線の鳥沢駅の北に位置する

浅川〜浅川峠〜権現山〜浅川峠〜扇山〜浅川峠〜浅川

権現山は中央線沿線の扇山と三頭山の笹尾根に挟まれた交通の便の悪い場所です。雨降山と連なっており、去年その雨降山経由で登ろうとしましたが、あまりの暑さに敗退してしまいました。今回は浅川峠から北の権現山と南の扇山を登ってみました。


朝、8時半にバイクでゆっくり家を出発した。風は涼しく、もう秋の気配である。相模湖から甲州街道へ出て大月方面へ向かう。鳥沢で扇山のふもとを通り、猿橋で右に小管への道に入る。しばらく北上して右に浅川への道に入り、東へ向かう。バスの終点に着くと左に急な舗装道路、右に未舗装の林道に分かれる。浅川峠への道は右の林道である。しばらく林道を行くと土場に着き、ここにバイクを止める。既に車が一台とバイクが一台止まっていた。見上げると権現山とそれに続く尾根が良く見渡せる。

淺川から少し林道を登った土場にセローを止める。


土場から見上げる権現山。


土場の横の細い山道を登る。初めは暗い樹林の登りだが、やがて左の樹林が切れ明るくなり、権現山を眺めながら登る。浅川峠に着くと四人の女性パーティーが休んでいた。まず北の権現山から登る。緩い下りが少し続き、権現山への登りになる。尾根の左側は杉の植林だが登山道は自然林の中で、イガグリやドングリを踏みながら登る。

気持ちの良い自然林の中を権現山に向かう。


既に色づいた木の葉もあり、下には落ち葉も落ちている。秋の気配を感じながら気持ち良く登って行くと右手の樹間に見える権現山の頂上がしだいに近付いてくる。稜線に出て分岐から左に少し下り、権現山への最後の登りを頑張って登る。浅川峠から1時間程で頂上に着いた。

権現山の山頂にて。


頂上は思ったより賑わっており、7人の人が昼食中であった。今日は曇っているが、南の方に富士山を望む事ができた。

権現山から望む富士山。


食事をしながら周りの山々を眺める。樹林のため展望はあまり良くないが、樹間から北に広がる笹尾根を望むことができる。笹尾根の最高峰である三頭山は頂上が雲に覆われている。三頭山から始まる笹尾根は陣馬山へと続き、その先に高尾の山々が霞んで見える。

権現山の樹間から三頭山を望む。


同じ道を下り、再び浅川峠へ向かう。正面には扇山が、振り返ると権現山が見える。

浅川峠から曽倉山の向うに扇山を見る。


浅川峠から振り返る権現山。


峠から曽倉山の登りになる。10分程で登り切り、しばらくダラダラの下りが続く。こちらも気持ちの良い自然林の山道だ。細い尾根を渡って、ようやく扇山への登りになった。少し急な土の斜面を小気味よく高度を上げ、わけなく頂上に着いた。扇山の頂上には権現山で会った人を含めて5人の人が休んでいた。ベンチに荷物を広げてお湯を沸かし蜂蜜を溶かして飲む。今日はコーヒーを忘れてきてしまったのだ。扇山の周囲は霞んでいて山の展望が無く残念である。

扇山頂上のベンチ。


再び浅川峠へ向けて下る。土の斜面を下り、ダラダラの登りを歩き、今日3度目の浅川峠に着いた。ここから左に下り土場に降り立った。既に他のバイクと車は居らずセローが一台待っていた。今日は久しぶりのバイクなので、少し遠回りをして帰る事にする。

浅川の分岐から猿橋へ行かず、右へ小管に向かった。上野原への道を右に分けると方々で新道の工事をしていてわけがわからなくなる。やがて峠道が始まり思いっきり高度をかせぐ。その割りには小管への下りはあっけなく着いてしまった。青梅経由で帰るつもりだったが、奥多摩道路の分岐でもう一度峠を越える事にした。時間が有れば三頭山でも登るところだが今日は都民の森を通り過ぎる。帰りは3時間かかってしまったが充実したツーリングであった。

浅川には適当な駐車場が無いので車での山行には不向きである。バスは休日は一日に一本なので使えない。猿橋のタクシーは台数が少ないので予約が必要とのことである。権現山へは扇山からの往復または扇山、権現山、雨降山の縦走が一般的である。

9月29日 標高 到着 出発
自宅 8:30
浅川 695 10:33 10:44
浅川峠 867 11:03 11:07
権現山 1312 12:03 12:38
浅川峠 867 13:14
扇山 1138 13:52 14:15
浅川峠 867 14:42
浅川 695 14:52 15:05
自宅 18:15