雪稜を求めて

八ヶ岳  赤岳  2,899m
 あかだけ


2001年5月12日

山梨県と長野県の境、八ヶ岳の中心部

美濃戸〜行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳〜文三郎尾根〜行者小屋〜美濃戸

今日は友人の佐藤博さんと八ヶ岳の赤岳へ登ります。雪上歩行訓練が目的なので連休の前に計画していたのですが、仕事の都合で三週間遅れてしまいました。そのため、雪が期待したほど無くアイゼンでの岩歩きになってしまいました。


金曜日の夜、11時過ぎに八王子の家を出発し午前1過ぎに原村の家に着いた。翌朝が早いので、ビールを飲んですぐに寝た。翌朝は、6時半に起床し、7時過ぎに美濃戸へ向けて車で出発した。美濃戸で計画書を投函し、美濃戸まで車で入る。

美濃戸から阿弥陀岳を望む。


旧小松山荘に車を止め、支度をして8時過ぎに歩き始めた。5分ほど車道を歩くと美濃戸山荘に着き、ここで車道と別れ、右に南沢の道に入る。しばらく南沢の右岸を歩き橋で左岸に渡る。しばらくは緩い登りであるが、再び右岸に渡るとしだいに傾斜はきつくなる。

行者小屋を目指して南沢を登る。


岩で歩きにくい上に、所々に堅く凍った雪が残っており歩きにくい。途中2回休み、やっと広い河原に着いた。このあたりから右頭上の阿弥陀岳や前方の横岳が見え始め、元気が出る。

横岳をバックに。


しばらく広い河原を歩くと右手に目指す赤岳が見えた。今日登る文三郎尾根もはっきり見える。残念ながら雪はあまり無いようである。

行者小屋手前から目指す赤岳を望む。


二股に着くと登山道は中間の樹林の中に入る。雪を踏みしめ樹林の中をひと歩きで行者小屋へ着く。小屋のベンチで一休みしながらスパッツとアイゼンを着ける。横岳、赤岳、阿弥陀岳に囲まれた行者小屋からの眺めは素晴らしい。今日は天気に恵まれ、北アルプスもよく見える。

行者小屋から赤岳を望む。中央下部の左上する白い尾根が文三郎尾根。


行者小屋前の広場。ここでアイゼンを着ける。


赤岳と阿弥陀岳の間の雪渓をトレースに沿ってもくもくと登る。雪渓からの照り返しが強く、暑い。やがてトレースは右の樹林へ入って行き、前方への踏み跡は無くなった。文三郎への分岐を見失ったようだ。

雪の沢を登る。正面は中岳。


左の雪壁を登り、岩峰の下の薮を漕げば尾根上に出られると判断し、左の雪壁に取り付く。それほど急ではないが雪が緩んでおり、不安定な登りである。薮の薄い所を目指して登り、薮の中でザックを枝に引っかけながらトラバースぎみに登る。やっと尾根にでた。階段の付いた急な尾根を登る。金網状の階段にアイゼンがささり歩きにくい。上部は左にルンゼが切れ落ちていて文三郎尾根の核心部だが、鎖などがよく整備されていてあまり危険は無い。

文三郎尾根の核心部を登る。


急な尾根を登りきり一本たてる。ここから見ると文三郎の分岐はかなり下の方である。赤岳南峰直下のトラバース道がすぐ上に見えるが、その間にもう一カ所階段の登りがある。雪がつまっていれば歩きやすいのだが、金網に引っ掛かるアイゼンが気になる。

連続する鉄の階段。


トラバース道を登り中山との分岐に着いた。ここは岩山に囲まれた迫力のある場所である。一休みしてアイゼンを締め直す。この分岐にリュックを置いて赤岳を往復することにした。ここから上の南面の岩場には雪が無さそうだが、今日はアイゼン歩行の訓練なのでアイゼンをつけたまま登る。

雪の消えた赤岳南面の岩場をアイゼンを着けて登る。


赤岳直下から権現岳を望む。後方に北岳、甲斐駒ケ岳が聳える。


ルートを間違えそうになりながらも30分ほどで南峰の頂上に立った。北峰にある小屋の作業の音が少しうるさいが、しばし360度の展望を楽しむ。少し雲が出てきたが、最高の気分だ。

赤岳南峰ピークにて。後方は硫黄岳。


美濃戸まで戻らなくてはならないのであまりゆっくりはできない。来た道をリュックが待つ分岐へ向けて一気に下る。一休みしてから文三郎尾根を下る。金網の階段を慎重に下るが、慣れたせいか思ったほどは歩きにくくない。

文三郎尾根上部から行者小屋を見下ろす。


下りは間違えずに尾根通しに下り、取り付きの場所を確認した。沢から一段高い場所に道標があり、これを見落としたことがわかった。小屋から5分ほどの場所である。

文三郎の分岐から赤岳を望む。下部の左上するルンゼ状に見えるあたりを登った。


小屋のベンチでアイゼンを外す。行者小屋から美濃戸までは登りも長かったが、下りも長い。それでも6時前に小松山荘へ着くことができた。駐車料金を払い車で原村の家へ戻り、温泉へ向かった。

翌日は父と三人で車で帰京したが、途中赤岳を眺めに天女山に寄った。

天女山にて赤岳をバックに父と。


佐藤博氏と。


積雪期の行者小屋からのルートは夏道と違い沢筋をつめるので尾根への取り付き点をよく確認する必要がある。

5月12日
場所 高度(m) 到着 出発
美濃戸 1710 8:09
一本 1910 8:56 9:03
一本 2150 9:57 10:12
行者小屋 2350 11:09 11:38
一本 2570 12:28 12:36
文三郎分岐 2745 13:07 13:19
赤岳 2899 13:50 14:12
文三郎分岐 2745 14:33 14:48
行者小屋 2350 15:27 15:49
一本 2055 16:38 16:45
美濃戸 1710 17:46

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