奥多摩入門の山

奥多摩  高水山   759m
たかみずやま


2000年3月25日

青梅線の御嶽駅の北方

軍畑駅〜高水山〜岩茸石山〜惣岳山〜御嶽駅

今日は5月のMBIアルペンサークルの偵察のために高水三山へ行きました。今回は、本番と同じ時間でゆっくりと歩いてみました。高水三山は高水山(たかみずやま)、岩茸石山(いわたけいしやま)と惣岳山(そうがくさん)の三つの山の総称で、奥多摩の入門コースです。700メートル級の低山ですが、変化かありなかなか楽しめます。


8時前にバイクで家を出て、9時過ぎに軍畑の駅に着いた。軍畑の駅は軍畑大橋を渡り、青梅街道の交差点を斜め右に入ってすぐに左の細い坂道を登ったところにある。駅前には小さな売店とベンチが有るだけの小さな駅である。バイクを止め、支度をしながら9時12分の電車を待つ。電車が着くと、電車から降りてきたハイカーで一時的に駅前が賑わう。


軍畑の駅前。

駅を降りて、左に青梅方向へ少し戻ると踏み切りが有り、これを渡り車道を少し下ると青梅街道からの道に合流する。道路の拡幅工事をしていて歩きにくいが、しばらく右手の川をながめながら車道を歩く。15分程歩くと平溝橋があり、その橋の手前を左に入る。ここには榎峠口と高水山の分岐を示す標識がある。

しばらく平溝川沿いに歩く。赤、白、ピンクの梅の花が満開で美しい。正面に見える山が高水山だろうか。10分程で橋を渡り、次の橋の手前を右に入る。うっかりしているとまっすぐ酒井組の事務所の方へ行ってしまうので要注意。ここには右に高水山の標識が有り、細い道を少し登ると曹洞宗高源寺が有る。寺の前には簡易トイレが一つ置いてある。


曹洞宗高源寺の門前。

高源寺からも車道歩きが続く。10分程車道を行くと正面に異様な緑色をした大きな堰堤が見える。堰堤の手前の右手に釣堀があり、ここで車道は終わる。小さな橋を渡り堰堤の左側の階段をひたすら登る。堰堤の上からはしばらく沢沿いにゆるやかな山道が続く。やがて道は左からの小沢に沿って左に曲がる。ここからは杉林の中の登りになるが、さほど急な登りではない。頭上が明るくなると六合目は近い。堰堤から20分程で尾根上に着き、ここが六合目である。ここから尾根沿いに右に進む。


ここから尾根沿いの登りになる。

少し登るとベンチが三つ有るが、かなり傷んでいる。尾根の左側を登り、再び尾根上にでると分岐があり、ここを左に尾根沿いに行く。道は尾根の右側を巻くように進み、やがて高水山と巻き道の分岐になる。ここを左に登り高水山常福院にでる。巻き道からも階段を使って同様に常福院にでることができる。また、常福院手前の踏み跡を左に登ると尾根沿いに直接頂上へでられる。


高水山常福院の本堂。

本堂の左手から裏に回ると右手に簡易トイレが並んでいる。本堂の裏からひと登りで高水山の頂上にでられる。頂上には南側に無線中継所があり、見晴らしも良くない。かえって頂上手前の尾根上からの方が展望が良い。大岳山や御岳山が間近に望める。


高水山の頂上にて。

高水山からの下りは少し急だが、慎重に下ればどうということはない。すぐに右から先ほどの巻き道と合流して平坦な道になる。緩い登りくだりを繰り返し左に岩茸石山の巻き道を分けると、いよいよ頂上への登りだ。岩茸石山の頂上は昼食をとるハイカーで賑わっている。気持ちの良い場所だ。


賑わう岩茸石山の山頂付近。

頂上のベンチでお湯を沸かしながら周りの山々を眺める。東には今登って来た高水山があり、その左奥に関東平野がひろがっている。さらに左に名栗川沿いに奥武蔵の山々が連なり、子の権現、伊豆ヶ岳などが見える。そして、西には棒ノ折山、川苔山がそびえている。


岩茸石山から高水山を望む。左奥に関東平野が広がる。

南に目をやると、これから向かう惣岳山が眼下にあり、その右奥に昨年MBIで登った日ノ出山がある。日ノ出山の左奥には高尾山から陣場山への山々、さらに奥に大山、丹沢山、蛭ヶ岳の丹沢の主峰が望める。日ノ出山と御岳山の間に見えるのは大室山であろう。


岩茸石山から惣岳山を望む。右は日ノ出山、左奥は丹沢の山々。


岩茸石山の頂上にて。

岩茸石山の頂上でゆっくり山を堪能し、惣岳山向けて出発する。頂上から棒ノ折山への道へ迷いこまないよう注意が必要だ。頂上を高水山を背にまっすぐ進み、下り口で左に曲がる。さほど急な下りではない。下りきった所に軍畑への分岐があり、ここを右に行く。しばらく緩い登り下りがあるが、歩きやすい楽な道だ。右手がパッと開けると惣岳山への登りが始まる。左に巻き道を分けると岩ぽい急な登りになる。ちゃんと道ができているので確実に歩いてゆけば安全である。


惣岳山のきびしい登り。

難所を越えて登りついた惣岳山の頂上は、思いがけず杉の林に囲まれた静かな所である。山頂の真中に立てられた青渭(あおぬま)神社は鉄柵で囲まれており、風情が無いのが残念だ。おまけに見晴らしも全く無い。丸太のベンチに座って少し休み早々に下山する。


惣岳山の山頂の青渭神社。

少し下ると左から巻き道が合流する。しばらく杉林の中を下るが、頂上から25分程下ると伐採されて開けた場所がある。御岳山のロープウェイが見える。この先、再び杉林の中を歩くが、ほぼ10分間隔で送電線の鉄塔があり、それぞれ若干の展望がある。最初の鉄塔を過ぎると左に沢井への分岐があり、ここを直進すると短いが最後の登りになる。この先の下り斜面は少し歩きにくい所があり、滑らぬように慎重に歩く。

途中、登山道を左にはずれた所から沢井の町と多摩川の流れが望める場所がある。ここまで来ると御嶽駅はすぐそこだ。慈恩寺の横を通り抜け、前の道を横切り、踏み切りを渡る。踏み切りの脇の右の階段を下ると青梅街道にでて、右に10メートル行くと駅に着く。2時50分、ゆっくり歩いた割には意外と早い時間に下山できた。

程なく立川行きの電車が来たので、待つこと無く軍畑へ戻ることができた。軍畑からバイクで再び御嶽方面へ向かう。御嶽、川井と過ぎ、松乃温泉に向かう。宿の人に色々と聞いてみたが、多摩川の河原の見える大広間でくつろぐとかなり高いものにつくようだ。とりあえず今日は話だけ聞いて帰ることにする。

三山の中で岩茸石山が抜群に展望が良いので、お昼にここに着けるような計画を立てると良い。高源寺に入る所を見逃すと車道で岩茸石山の下まで行ってしまうので要注意。惣岳山の登りが少し険しいので、登るのが無理なようなら巻き道を行って御嶽側から登ると楽だ。。

場所 高度(m) 到着 出発
自宅 7:45
軍畑駅 240 9:05 9:17
高源寺 305 9:45 9:49
六合目 555 10:24 10:27
高水山 759 11:04 11:09
岩茸石山 793 11:39 12:46
惣岳山 756 13:26 13:31
一本 540 13:54 13:56
御嶽駅 250 14:47 14:52
自宅 17:30


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