南アルプス北部の縦走

南アルプス  塩見岳3047m 〜北岳3192m
    しおみだけ       きただけ


2000年8月4日(夜)〜7日

南アルプス北部

1日目:塩川土場〜三伏峠
2日目:三伏峠〜本谷山〜塩見岳〜北荒川岳〜新蛇抜山〜安倍荒倉岳〜熊ノ平

3日目:熊ノ平〜三国平〜三峰岳〜間ノ岳〜中白根〜北岳〜八本歯のコル〜広河原

今日は久しぶりの本格的な山行です。南アルプスの縦走は1979年の夏以来21年ぶりで、とても懐かしく感じました。また、塩川から三伏峠への登りは、近くに新しく鳥倉林道ができて2時間少々で三伏峠へ登れるようになったため登る人が減ってしまっているようなので、是非一度登っておきたい所です。3000m近い高さの稜線をお花畑に囲まれて歩く、相棒にも恵まれた夢のような3日間でした。


8月4日

柏の会社からリュックを背負って新宿駅へ向かう。相棒の佐藤博とは午後6半に新宿駅の6番線で待ち合わせている。時間どおり集合し、7時のスーパーあずさを待ったが、なかなか入線せず、10分遅れの出発になった。特急列車の中でビールと駅弁で夕食を済ませ、山の話がはずむ。甲府のあたりから雨が降りだした。どうやら夕立のようだ。

岡谷には30分遅れで着いた。飯田線の最終電車が待っており、雨のプラットフォームを急ぐ。二両編成の列車は満席である。飯田線は駅の間隔が狭く、ゆっくりと走って行く。雨は上がってきたようだ。夜の11時半すぎ、20分遅れで伊那大島の駅に着いた。下車したのは我々を含めて3名だけだった。駅前には数台のタクシーが待っていたが、我々は翌朝のバスで行く旨を伝えると、タクシーの運転手がホームの待合室で寝ると良いと教えてくれた。駅前の道路は坂道で車やバイクがうるさいのでホームの待合室は正解であった。

8月5日

4時過ぎに起きて荷物の整理をしていると始発に乗るおじいさんがやってきた。荷物をバス停に移し朝食のおにぎりを食べていると飯田方面の一番列車が到着し、老夫婦の登山客が一組だけ降りてきた。昨夜高速バスで駒ヶ根に入り、今朝やってきたそうだ。駒ヶ根では駅に泊まれないと言っていた。

この老夫婦から鳥倉林道経由でいっしょにタクシーで行かないかと誘われた。4人乗ればバスと料金は変わらないが、バスが鳥倉林道を走るようになると塩川からのクラシックルートは寂れてしまうので、今日は計画どおり塩川から登る事にする。老夫婦にはお断りしたが、なぜ楽な鳥倉林道から行かないのか怪訝そうであった。

塩川行きのバスが到着すると同時に辰野からの列車が到着した。この列車は新宿からの夜行急行に接続しているのだが、下りてきた登山客は十数名程度であった。半分はバスで塩川へ、半分はタクシーで鳥倉林道へ向かった。バスは定刻の6時45分に出発した。1時間ほどの長旅である。やがて舗装が切れ、砂利の山道をバスがうめきながら登るようになると塩川は近い。

塩川には20名近い下山者が待っていた。駐車場は広く、40台程の車がゆったりと止まっている。駐車場の脇にトイレがある。身支度をして三伏峠へ向けて出発した。いよいよ南アルプスの長い縦走の始まりだ。


塩川土場のバス停と駐車場。後方の樹林の中に塩川小屋がある。

川を右手に見て林道を歩くが、道はすぐに川を渡り山道になる。ここに塩見小屋は幕営禁止の立て看板があった。しばらく左岸(右側)を川沿いに進むが、所々道が複数ついているのでとまどう。どちらを行っても同じである。樹林の中を歩くので暑さは感じない。やがて右岸に渡り、左岸に戻り、大きな沢を渡ると尾根の取り付きだ。ここで一本たてる。

道は尾根を巻くように沢沿いに登って行くが、途中で尾根の方に戻り、尾根を直登するようになる。なかなか急な尾根だ。しかし、道は樹林の中を左に右に登りやすくつけられており、快適に登る。


三伏峠への尾根の登り。

途中、水場があるが、登山道から沢に1分ほど下らなくてはならない。3時間ほど尾根を登ってやっと大河原の分岐に着いた。鳥倉林道からの登山道とはここで合流する。ここから人が増え、下山者も居るが、ほとんどの人は鳥倉林道の方へ下って行った。

分岐から登りは緩くなり、30分ほどで三伏峠に着いた。三伏峠小屋の前は大勢の人で賑わっている。まず、小屋で幕場の申し込みをして、一人600円の幕場代を支払い、テントを張る。幕場は下の小屋の前の段々状の広場にあり、水はけのよさそうな所だ。

水は15分程下った揚水ポンプの所で汲めるというのでリュックに水袋を入れて佐藤と二人で水汲みに下る。幕場から塩見岳への縦走路を少し下ると二又になり、右の三伏小屋への道を行く。少し下ると高山植物の花たちが迎えてくれた。特に小河内岳への分岐付近では稜線の縦走路へ向けて見事なお花畑が広がっていて壮観である。カメラを持ってこなかった事を後悔しながら水汲みを終了した。

テントに戻ると時々パラパラと夕立が降るようになった。しばらくテントの中で休憩し、雨が上がった頃を見計らって一人でカメラを持って水場へ向かった。少し暗くなったが沢山の花の写真を撮ることができた。三伏峠小屋へ戻り、賑わう小屋の前で休んでいると佐藤がやってきたので二人で記念写真を撮ってもらった。


三伏峠小屋の水場付近のお花畑。

テントに戻り夕食を済ませ、7時ごろシュラフに入った。外が暗くなるとともに夕立が激しくなり、雨音と雷の音でなかなか寝つけない。それでも、昨夜の寝不足のせいかいつのまにか寝てしまった。

8月6日

3時に起床した。時々目がさめて寝返りをうったが良く寝た。朝食を済ませ、トイレを済ませ、荷物をまとめると4時になっていた。あたりはまだ暗く、塩見岳の空がほのかに明るくなってきた。


早朝の三伏峠テント場から塩見岳を望む。

暗い中、20名近い団体がカンテラを光らせて塩見岳へ向かって出発していった。我々はテントをたたみ、明るくなるのを待って4時半に出発した。

しばらく樹林の中を下り、三伏山の登りになる。一息で三伏山の頂上に立った。振り返ると三伏峠の小屋が朝日で光っている。その左には南アルプス南部の荒川岳や赤石岳が聳えている。そして行くて正面には塩見岳が迫力の有る形相で聳えている。西には中央アルプスの山々が雲海の上に浮かび、その右の奥には北アルプスの槍、穂高が見える。


三伏山から三伏峠を振り返る。


雲海に浮かぶ中央アルプス。

展望に別れを告げて、三伏山を下る。下りついたところで三伏小屋からの道を合わせる。ここで比地原の腹の調子が悪くなったので、キジを撃ちで一休みする。正露丸を飲んで出発する。快調だ。本谷山の登りはウサギギクの黄色いお花畑の斜面が続く気持ちの良い所だ。


お花畑の中を本谷山へ登る。

本谷山からは塩見岳がさらに近く大きく見える。本谷山を下ると再び樹林の中に入る。下りきった所で先行していた20人の団体に追いついた。やがて権右衛門沢の源頭にでて、まだ水の流れている沢沿いに少し登る。ここからはしばらく樹林の中の苦しい登りが続く。やがて森林限界を超え、再び塩見岳が望めるようになった。ハイマツの尾根を登ると塩見小屋の上に出る。ここからの塩見岳の眺めは天狗岩を手前に凄い迫力だ。


塩見小屋から塩見岳を望む。右は天狗岩。右下は塩見小屋。

塩見小屋の手前で休んでいると例の団体がやって来た。60才オーバーの団体のようだが皆さん元気だ。天狗岩へは一度少し下り、右側の斜面へ向けて岩の斜面を登る。可憐な高山植物が心を和ませ、疲れを癒してくれる。


岩の割れ目に咲くイワギキョウ。

天狗岩の右を登り、一度塩見岳とのコルに降り立つ。コルには学生のパーティーがおり、無線で救助を求めている。一人下山中に滑り頭を二ヶ所打ち、手も挫傷しているらしい。遭難者はシートで覆われていたが立っているようなので重傷ではなさそうだ。しっかりしたパーティーのようだし取り込み中なので、そのまま立ち去ることにした。いよいよ塩見岳の登りだ。簡単な岩登りなのでストックはザックに付けて登る。


塩見岳への登り。

最後の岩峰を左に大きく回り込んで直上すると塩見岳の西峰に登りついた。久しぶりの、そして50代初の三千メートル峰だ。


塩見岳西峰にて。

西峰から数分で東峰に着く。こちらの方が少し高い。東峰から西峰を見ると尖って見える。その狭い頂上に大勢の人がいる。


塩見岳東峰から西峰を望む。

まだ10時前だというのに沢山の雲が湧いてきた。残念ながら南アルプスの南部の山々はもう雲の中で、見ることができない。しかし、これから歩く熊ノ平への尾根や南アルプス北部の山々はまだ望むことができる。夕立は早そうだが熊ノ平はもう近い(と思ったのは大きな間違え)。

東峰から東の尾根を下り北俣岳との分岐に着く。ここでうっかりして右の北俣岳の方に行きそうになる。左に急なザレた斜面を下る。左側は崩壊しているので要注意だ。塩見岳の天狗岩のコルにヘリコプターが飛来してきた。先ほどの負傷者を降ろすようだ。一度、塩見小屋へ行き、担架をぶら下げてコルへ戻ってきた。塩見岳を過ぎると人はぐっと減るが、それでも思った以上に人が登ってくる。右下に雪投沢の幕場が見えた。ここにも塩見小屋は幕営禁止の立て看板があった。三伏峠まで行けないないならここで幕営しろという事らしい。

下りきると緩やかな登りになる。とても暑く喉がかわく。小さなピークに登りついた所で一休みする。水がとてもうまい。実は北荒川岳だと思ったのだが、北荒川岳はまだまだ先であった。振り返ると塩見岳の北面が聳えており、下ってきたザレた斜面は非常に急に切立って見える。

ここから北荒川岳にかけては連続して左側が崩壊しており登山道は右に右にと逃げている。いくつも道ができているので左の崩壊地入り込まないように注意が必要だ。登山道はお花畑の中に続いており気持ち良いのだが、次第に疲れがでてきた。小さな閉鎖された小屋のある所から再び稜線にでる。ここを登りきった所が北荒川岳のようだ。

北荒川岳からハイマツの斜面を大きく下り、やがて樹林の中に入る。所々二重背稜になっている。高度が下がると共に森林は深くなってゆく。やがて新蛇抜山(しんじゃぬけやま)の登りになる。たいした登りではないが、疲れた足には辛い。新蛇抜山の頂上近くでとうとう雨が降り出した。しかし、カッパを着けているうちに止んでしまった。しばらく歩いてカッパを脱ぐ。農鳥岳の方から滝の音が聞こえてくる。よく見ると急な沢の途中に大きな滝が有る。滝ノ沢の東俣大滝である。

2658mの小岩峰を過ぎると再び雨が降り出した。夕立である。雷も鳴り始めた。樹林帯なので一応は安心である。今日最後の登り、安倍荒倉岳の登りになる。これを越えると熊ノ平に着く。樹林から出たくはなかったが、とうとう岩とハイマツの頂上に出てしまった。雷が遠いのが幸いだ。急いで熊ノ平に下る。

熊ノ平の小屋で幕場代を払う。どうも20年前来た時の小屋とは様子が違うようだ。小屋のおやじさんに聞くと、前の小屋は焼けて、今の小屋は築20年だそうだ。以前の小屋は私が来た後に焼けてしまったらしい。おやじさんから「20人の団体はどの辺に居るのか」と聞かれた。「えっ、あの団体もここまで来るの」と驚いたが、「最近の山小屋は養老院みたいなものだよ」と言われてしまった。「5時ごろに着くのでは」と言っておいたが、我々の1時間半後、4時半ごろに着いたようだ。

小屋のおやじから、「今日下界では大雨雷警報がでている」「ここらの雷はすごいよ」「農鳥岳から水平に稲妻が飛んでくるんだ」「小屋の中にいてもビリビリするくらいだ」「危なくなったらスピーカーで呼ぶから、その時はすぐに小屋に避難してくれ」と、かなり脅かされてしまった。夕食の支度をしていると雨はあがったが、寝る時間になると大雨が降り出した。雷も鳴っていたが遠かったので避難する必要はなさそうだ。

8月7日

今日は昨日より行程が長いので2時半に起床した。雨は上がり、星がきれいだ。外は雨でぬれているが、テントの中は快適である。今日の朝食は山菜ごはんだが、味が薄くて少し不評だ。支度をして、暗い中テントを撤収し、4時過ぎに出発した。今日は三峰岳(みぶだけ)まで登りが続く。始めの30分はカンテラで足元を照らして歩く。

振り返ると足元に熊ノ平の小屋とテントの明かりが光っている。さらに登ると素晴らしい光景を見る事ができた。塩見岳のシルエットから昨日歩いた尾根が熊ノ平に続き、新蛇抜山あたりに雲の橋がかかっている。農鳥岳側の沢から雲が湧き、荒川側に降りているのだ。幻想的な風景だが、この雲もすぐに消えてしまった。


三国平の手前で塩見岳を振り返る。
昨日歩いた尾根に雲の橋がかかっている。

三国平に着き、一休みしてカッパのズボンを脱いでいると老夫婦が登ってきて、「おかげで朝露に濡れずにすみました」と言って登っていった。塩見岳にだんだん朝日があたってきた。よくここまで歩いたものだと感心する。三国平は間ノ岳、農鳥岳、仙丈岳といった三千メートル級の山々に囲まれた素晴らしい場所だ。農鳥岳と間ノ岳の間に富士山が光って見える。

三国平からガレた斜面を登る。こんな所にも高山植物がいたる所に咲いているのには驚いてしまう。丘を一つ越えると、とがった三峰岳が見えた。三峰岳までは細い岩稜になっているが、特に危険な所は無い。三峰岳は2999mと三千メートルにわずか1m足りない高さの山である。しかし、山というより間ノ岳から派生する尾根の小さな出っ張りというべきところである。


三峰岳への岩稜の登り。

三峰岳の頂上では先ほどの老夫婦が小屋の弁当を食べていた。まだ6時だというのに遠くの山には雲がかかりだした。仙丈岳や甲斐駒ケ岳はなんとか見えるが、北岳は見え隠れしている。


三峰岳にて塩見岳をバックに。

三峰岳から間ノ岳側に少し下ると仙丈岳へのルートとの分岐がある。ここで仙塩尾根とはお別れだ。間ノ岳へ向けてガレた岩尾根を登る。あまり急な登りではなく、1箇所ルンゼ状の登りを除いて面倒な所は無い。頂上近くなると傾斜も寝て、道もわかりにくくなる。間ノ岳はガレた広い頂上である。今日は甲府側からどんどん雲が湧き上がって大菩薩方面が全く見えない。


間ノ岳の山頂にて。

北岳へ向けて出発する。さすがに人が多い。中白峰(なかしらね)までは小さな登下降が続く。中白峰は3055mの高さがあるが、山とは認められていない単なる小ピークである。中白峰で少し休む。北岳は相変わらず濃い霧の中で姿を現さないが、足元に北岳山荘が見え、大勢の人が見える。

北岳山荘へ向けて一気に下る。北岳山荘は大きな山小屋でまるで宿屋のようだ。小屋の前で一休みした後、北岳へ向けて最後の登りに向かう。鐘の場所の先で登山道は二手に分かれ、右を行くと散策道、直進すると尾根道である。ここは直進する。左のガレた岩場が切立っており、沢山の高山植物が咲いている。八本場のコルへの巻き道との分岐で右の散策道と合流する。そこからさらに尾根伝いに登る。いくつかの小岩峰の左を巻いてやっと八本歯のコルとの分岐に着いた。意外と時間がかかった。

分岐にザックを置いてカメラだけを持って頂上へ向かう。よく見るとこんな所にも小猿の群がいる。登るに従ってガスは濃くなり岩場の凄みが感じられる。15分ほどで頂上に立った。3192m、日本第二位の高さである。しかし、一面のガスの中で、覗きこんでもバットレス上部の草付ぐらいしか見えない。北岳の頂上では数組のパーティーがおり、食事をとっている人もいる。我々は記念写真を撮ってもらい、早々に下山する。


ガスに巻かれた北岳の山頂にて。

分岐まであっという間に下りてしまった。またザックを背負って八本歯のコルへ向かう。ザレた登山道の両側には植物保護のロープが張ってある。巻き道との合流点には沢山の人が休んでいる。ここからは岩がゴロゴロした下りになる。驚くほど沢山の人が登ってくる。日本第二位の北岳は、たいした人気の山だ。八本歯のコルへの下りのハシゴに着いた。見下ろすとここにも沢山の人が休んでいる。ハシゴを慎重に下りコルで一休みする。後の情報によると、八本歯のコルの近くでNDSの佐藤隆三さん御夫婦とすれ違ったらしい。


八本歯のコルへ下るハシゴ。

朝日ツーリストの団体が登って来た。先頭の人は元気だが後ろになるほどバテている。八本歯のコルから大樺沢左俣までは急な下りで、ハシゴの連続である。団体の人に聞くと今日は北岳山荘まで登り、明日、頂上を越えて草すべりから下山するとの事。もうすぐ夕立が来るというのに安全に山荘まで着くのだろうか心配になる。

やっと沢に降り立った。雪渓ははるか下の方に見えるが水量はある。顔を洗い一休みする。下り始めると雨がバラついてきたがすぐに止んだ。見上げるといつのまにかバットレスの霧が晴れているではないか。しばし岩場を見上げる。


大樺沢左俣から北岳バットレスを見上げる。

今山行の最終地点である広河原が見える。時間的にも登って行く人はいなくなった。二俣で一休みして再び下る。どんどん下るがなかなか着かない。思ったより遠いようだ。2時半のバスがターゲットだが難しそうだ。そのうち雨が降り出し、本降りになった。カッパを着てさらに下る。登山道も川のようになってきた。

途中、崩壊地を避けて丸太の橋を渡って右岸へ渡る所があり、ちょっとした登りがある。わずかな登りでも疲れた足にはきつい。再び左岸に戻り樹林の中を下る。白根御池小屋からの道を合わせると広河原は近い。雨の中、バットレスを目指す若者のパーティーが気合を入れて登って来た。我々はすぐに広河原山荘に到着した。3時少し前。長い縦走は無事に終わった。

広河原山荘の前に幕場がある。我々はバス停に向かう。最初の吊り橋を渡らずに直進すると広河原ロッジへの近道だ。我々は吊り橋を渡りスーパー林道へ出て右に行く。スーパー林道のゲートを越えて村営バスの発着場に着いた。甲府行きのバスは広河原ロッジが始発なのでさらに直進する。両側に広い駐車場があるがほぼ満車状態だ。橋を渡り右に広河原ロッジへ向かうと甲府行きのバスが来た。バスは3時40分のはずだが。後でわかったのだが、このバスは北沢峠からの村営バスのための臨時バスだそうだ。定時のバスはロッジの前で待っていた。バスの中でビールを飲みながら着替え、濡れものを整理してすっきりした。

甲府から再びスーパーあずさで八王子へ戻ったが、大雨のため、行きと同様10分の遅れであった。

車での登山が主流になっているので三伏峠は鳥倉林道からが主流である。鳥倉林道から入ると、その日の内に塩見小屋に入る事が可能であるが、塩見小屋は幕営禁止になってしまった。狭い幕場に大勢おしかけるからであろう。小屋も小さいので予約しておいた方が良い。幕営する場合は、のんびり三伏峠に張るか、がんばって塩見岳を越えて雪投沢に張るかの選択になる。

逆コースの場合、1日目は北岳山荘、2日目は雪投沢になるが、夏の大樺沢は太陽を遮るものが無くとても暑いので、あまり勧められない。

8月4日 標高 到着 出発
新宿 19:10
伊那大島 522 23:30
8月5日 標高 到着 出発
伊那大島 522 6:45
塩川土場 1320 7:50 8:04
尾根取付 1580 8:56 9:02
一本 1890 9:59 10:10
一本 2220 10:08 10:18
大河原分岐 2485 12:04 12:13
三伏峠 2615 12:45
8月6日 標高 到着 出発
三伏峠 2615 4:39
三伏山 2655 4:53 5:03
分岐 2498 5:27 5:37
本谷山 2658 6:07 6:11
一本 2595 7:07 7:13
塩見小屋 2766 7:48 8:05
天狗岩コル 2915 8:46
塩見岳西峰 3047 9:17
塩見岳北峰 3052 9:20 9:44
雪投沢上部 2730 10:53 11:07
北荒川岳先の鞍部 2610 12:01 12:13
新蛇抜山の下 2640 12:46 12:58
安倍荒倉岳付近 2585 14:20 14:28
熊ノ平 2620 15:00
8月7日 標高 到着 出発
熊ノ平 2620 4:10
三国平 2761 5:04 5:16
三峰岳 2999 6:16 6:36
間ノ岳 3189 7:31 7:52
中白根 3055 8:43 8:53
北岳山荘 2885 9:18 9:38
北岳分岐 3090 10:29 10:34
北岳 3192 10:51 10:56
北岳分岐 3090 11:08 11:19
八本歯のコル 2880 11:45 11:50
大樺沢左俣上部 2700 12:10 12:13
一本 2250 13:00 13:10
二俣 2220 13:18
広河原 1520 14:58 15:40
甲府 17:45 18:10
八王子 19:10


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