北八ヶ岳の池めぐり

八ヶ岳  双子山  2223m
ふたごやま


1999年11月13日

八ヶ岳の北端に位置する。

大河原峠〜双子山〜双子池〜亀甲池〜天祥寺平〜大河原峠

先月、高見石に登り、遠くに雨池を眺めた時、北八ヶ岳の池めぐりもいいかなと思いました。幸い11月には屋根の落ち葉下ろしのために八ヶ岳へ行く予定が入っているので、その時に妻とともに双子池と亀甲池の池めぐりをする事にしました。


朝11時に原村を出発した。妻が一緒だとどうしても朝が遅くなってしまう。久しぶりに蓼科を通って女神湖へ向かう。原村の我が家は紅葉のまっさかりだが、蓼科あたりはもう終わってしまったようだ。女神湖の手前で車を止め、八子ヶ峰、車山、霧が峰、美ヶ原を眺める。


女神湖手前で車山と霧が峰を望む。

女神湖で右折し有料の夢の平林道を行く。料金所で途中工事中で大河原峠までは行けないとの事。遠回りだが、佐久側に下って登り返す林道を教わり、そちらから大河原峠に入った。悪路を予想していたが、大河原峠までは立派な舗装道路だった。しかし、朝出遅れた上に30分のロスは痛い。大河原峠の小屋はもう閉まっている。駐車場に車を止め支度をし、出発する。右に前掛山、左に双子山が望める。


大河原峠、右は前掛山。


大河原峠から双子山を望む。

とりあえず双子山へ向かう。双子山への登りは北八ヶ岳には珍しく樹林の薄い開けた道だ。東側しか枝の無い松の木を見ると、いかに冬の西風が強烈なのか予想できる。


双子山頂上手前の松の木。

20分程であっけなく頂上に着いてしまった。頂上からは左に北横岳、右に蓼科山が望める。雲の向こうには金峰山をはじめとする奥秩父の山々が見える。今日は誰も居ない山頂でコーヒー&ラーメンにする。


双子山山頂にて。



双子山山頂にて、正子。


前掛山の奥にそびえる蓼科山。

1時間ほど山頂でのひとときを楽しみ、双子池方面へ下る。出発の支度をしていると2人パーティーが登って来たので写真を撮ってもらう。山頂を歩いていると北横岳の左に硫黄岳が姿をあらわした。


北横岳の左に硫黄岳を望む。

双子池へは樹林の中の下りだ。ひたすら30分下ると山小屋の屋根が見えた。ここが双子池である。東側に雄池、西側に雌池が有り、静かな森に囲まれている。


双子池の雄池。

さて日没の時間が近づいてきた。安全に林道を戻るか、亀甲池へ行くか迷ったが30分カンテラで歩く覚悟で亀甲池へ向かう事にした。雌池の右側を半周して対岸に着く。ここからコルを越えると亀甲池に着く。登りは大きな苔むした岩の道で歩きにくい。樹林の中は暗く、正子がてこずっているので、少し気持ちがあせってくる。それでも何とか予定より早く亀甲池に着いた。亀のこうらのような石がごろごろしている、山に囲まれた静かな池である。


静かな亀甲池。

亀甲池から天祥寺平へは、熊笹の緩やかな下り道である。正面に夕日に光る蓼科山を眺めながらののどかに歩く。熊笹のせいではないだろうが、突然正子が熊が恐いと言い出したので、めったに使わないベアーベルを出して家内のリュックに取り付けた。


夕日に光る蓼科山。

天祥寺平からは大河原峠まで緩やかな登りになる。日没時間を気にしながら歩く。何とか日没前に着ける目処がたった。正面には残照の双子山が見える。


残照の双子山へ向かう。

大河原峠には2台の車が止まっている。前方には雲に浮かんだ浅間山が、まさに日没を迎えようとしている。風は無いが、日が落ちると急に寒くなる。帰りは通行止めの夢の平林道を突破して下る。おかげで、槍穂高のシルエットを見る事ができたし、行きの半分の時間で帰宅できた。

大河原峠までは立派な舗装道路が続くが、大河原峠の駐車場はあまり広くないので注意。双子池にはキャンプ場が有り、とても静かな山を楽しめる。

11月13日
場所 高度(m) 到着 出発
原村 1255 11:12
大河原峠 2090 13:01 13:14
双子山 2223 13:40 14:40
双子池 2050 15:15 15:28
亀甲池 2020 16:06
天祥寺平 1970 16:24
大河原峠 2090 17:03 17:10
原村 1255 18:30


閉じる