奥高尾主脈の最高峰

奥多摩  陣馬山   855m
じんばやま


1999年2月14日

奥高尾主脈の最高峰で、頂上は八王子市と神奈川県津久井郡の境

陣馬高原下〜陣馬山〜明王峠〜相模湖

2月14日は、ふたたび陣馬山へ行くことになりました。会社から帰りの電車の中では丹沢に行くことにしていたのですが、夕食後支度をするつもりで部屋に行ったところが寝てしまい土曜日の山行は中止になってしまいました。土曜日の夜も支度が遅くなってしまい、日曜日は朝8時半の出発になってしまいました。

今日はあまり時間が無いので、高尾山か陣馬山方面という事で家を出ました。実はせっかく雪が降ったので雪の深い山に行きたいと思いつつ、時間が無いので手近の山にしようという事もあって、出発まぎわまで行先が決まらなかったのです。正確には、家を出てもまだ決まらず、横浜線の電車の中で八王子からバスで陣馬山へ行くことに決まったのです。そして、そのバスの中で陣馬山から明王峠経由で相模湖へ下るルートが確定したのでした。


陣馬高原下付近は「夕焼け小焼けの里」で有名で、シーズン中は日に2往復ボンネットバスが走るらしい。バスを降りると一時間ほどの林道歩きが始まる。林道といっても舗装された立派な道だ。しかし、今日は路面が氷ついていて歩きにくい。ストックを出して、二輪車から前輪スパイクの四駆に変身した。快調に飛ばしているとこんどはエンジンがゼイゼイいいだし、スピードダウンを余儀なくされた。一時間ほどで人影の無い和田峠に着いた。


日陰の和田峠。

和田峠から階段状の登山道を20分登ると陣馬山の頂上に着く。まず小屋の向こうの富士山が目にはいった。


陣馬山頂上直下からの富士山。

東京方面に目をやると、新宿の高層ビルの一つ一つがはっきりとみえる。左の池袋サンシャインビルもよくみえる。今日は去年の12月に比べて視界がはるかに良い。


陣馬山頂上から首都圏を望む。

ラーメンを食べながら南側の山々を眺める。相模湖の向こうには昨年の暮れに苦労した石老山がある。今ではヤブこぎが懐かしい想い出の山である。首をグッと右に向けると扇山がある。ここから見ると意外に小さい山だ。その向こうには大菩薩の山々がそびえている。私もだんだんこの辺の山に詳しくなってきた。ともかくこの山は天気が良いときにのんびりと山を眺めるにはとっておきの場所だ。


コーヒーを飲みながら富士山を眺める。

今日は風もなく、意外に暖かい。冬山用の下着を着てきたので暑いくらいだ。いつものコーヒーを飲んで出発。一時間弱のひとときであった。氷ついた北面に比べ、南面は一部泥でぬかっている。明王峠でも大勢のハイカーが富士山を眺めながら昼食をとっている。今日はここからいっきに相模湖へ向けて下る。一時間ほど下ると中央高速の音がうるさく聞こえるようになり、相模湖の水面が見える。


相模湖の向こうに石老山がそびえている。

このあたりから道は急な下りになる。こういう下りはストックがあると本当に楽だ。雪はとっくに消えて暖かな日だまり山行である。降りついたところに与瀬神社がある。ここで賽銭を投げこみ家内安全祈ってから相模湖駅へ向かう。


与瀬神社にお参りする。

駅に着いたのは2時ちょうど。八王子行きの電車が待ており、あわてて飛び乗る。ビールを買う時間が無かったのが残念だが、今日も安全に楽しい時間をすごせた事に感謝。

陣馬山へ一番簡単に登るには、和田峠まで車で上がり30分歩くというルートが有る。高尾山から何時間もかけて歩いても同じ眺めを満喫できるのだが、和田峠からでは何だかカンニングをして試験をパスしたような後ろめたさが残ってしまう。やはり汗を流してたどり着いてコーヒーでも飲みながら眺める景色が最高なのだと思う。東京副都心のビルが手に取るように見え、奥多摩や丹沢の山々を勉強できる好天の日を選んで登りたい。頂上は広く、ベンチや茶屋が沢山有り、いくらでも景色を堪能できる。

場所 高度(m) 到着 出発
陣馬高原下 320 10:03
和田峠 690 10:57
陣馬山 855 11:20 12:15
明王峠 730 12:44
相模湖 245 13:55


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